「若い」「資格あり」「経験者」でも要注意!? ベビーシッター選びは偏見だらけ!
最近知ったのですが、「地域限定保育士」という資格があります。保育士よりも比較的簡単に資格が取れて、限定された自治体内で3年間働けば、全国で通常の保育士として働くことができるという資格です。で、その地域限定保育士を持っている人が、シッターの面接にやって来ました。その時、私は保育園の見学が入っていて、私の代わりに事務とシッターをやっているスタッフに面接してもらいました。終わったあと、「どうだった?」と聞くと、「声が小さいし、引っかかるな」と感想を言っていたので、研修を兼ねて、保育園の補助に入ってもらうことにしたのです。
保育園でも勤務しているみたいだし、一応、保育士だから一通りはできるよね? と思っていたら、大間違い! 泣く子のオムツを替えられない、散歩中子どもの手を放す(殺す気か!)、滑り台の一番上で、子どもの安全を守る立場なのに、なぜか自分が滑って降りてくる(子どもと一緒に滑っているわけではない)。先生たち全員一致で、「シッターは危なすぎます」と言っていたので、登録はナシにしました。こんな人を雇っている保育園はどうかしてますよ。ってか、よくクビにならなかったねと言いたいです。
そういえば、森のナーサリーのお客様に「50代の有資格者がお伺いいたします」と連絡したら、すぐさま「40歳以下でお願いします。前に年配者を他社で頼んだことがありますが、うまくリレーションが取れないことがありました」と言われました。有資格者より若い人を希望なのだとか。50代で「年配者」。危ない危ない、私も会社をやってなかったら、仕事にあぶれるところです。
角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。