フジ元エース・高島彩、『サタデーステーション』で爆死中! 6.9%が示す「いまさら」感
4月22日にスタートした、テレビ朝日系の報道番組『サタデーステーション』(土曜午後8時54分~)が苦戦を強いられている。 同番組は、固定視聴者をつかんでいた『土曜ワイド劇場』を終了させ、同枠で新たに始まった。MCは、テレビ朝日で初レギュラーとなる元フジテレビの高島彩アナウンサーが務め、俳優のディーン・フジオカを“インフルエンサー”として起用している。
かつては、フジの絶対的なエースで、人気でも頂点を極めた高島アナが、テレ朝で報道番組のMCを務めるという“目新しさ”こそあったものの、人気女子アナが毎年誕生する世界においては、高島の存在は「いまさら」という反応が強いだろう。 初回放送は8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と微妙な数字で、第2回で8.8%と微増したが、第3回は7.3%と下降し、直近の第4回(5月13日)では6.9%と、苦しい状況に陥っている。
前番組の『土曜ワイド劇場』が、概ね10%超を弾き出していたことを思えば、視聴率は大幅ダウン。同様に、お茶の間に親しまれていた『日曜洋画劇場』を含む「日曜エンタ」枠を打ち切って、4月23日に放送を開始した『サンデーステーション』(日曜午後8時54分~/MC・長野智子アナウンサー)も、高島の『サタデーステーション』と同レベルの視聴率で推移している。
ただ、こちらは裏にTBS系『日曜劇場』、日本テレビ系『行列のできる法律相談所』といった強力な番組が並ぶだけに、低迷は予想できたこと。しかし、『サタデーステーション』は裏で高視聴率を獲っている番組は見当たらない。そんな状況から、番組を制作している現場サイドには早くも悲壮感が漂っているというが、テレ朝上層部には、まるで焦りなどないというのだ。
「上層部の狙いは、視聴率よりコスト削減にあったようなんです。『土曜ワイド劇場』の2時間ドラマは1本5000万円ほどの制作費がかかり、『日曜洋画劇場』は放送素材の購入代が、1本3000~4000万円くらいかかっていたとか。その点、報道番組なら大した経費もかかりませんし、高島アナや長野アナのギャラも、1本150万円前後で、たかがしれています。ですから、低視聴率でも慌てる様子はありません。現場との温度差は相当のものがありますね」(テレビ制作関係者)
とはいえ、『サタデーステーション』『サンデーステーション』が、このまま低視聴率に沈んでいくとなれば、CMスポンサーが黙っているはずもない。せめて、10%近い視聴率は確保しなければ、上層部の思惑はどうあれ、現場レベルで、“早期打ち切り”の声が沸き上がるのは間違いなさそうだ。
(田中七男)