中村明日美子原作の映画『ダブルミンツ』、主演のBOYS AND MEN・田中俊介さんに直撃!
2017年6月3日より公開される、中村明日美子による同名漫画の実写化映画『ダブルミンツ』。主人公の市川光央を演じる田中俊介さんは、東海エリア出身&在住メンバーで結成されたBOYS AND MENのメンバーで知られています。役者として初主演となる今作を熱演した田中さんに、映画のこと、役者のこと、BOYS AND MENのことなど、いろいろな話を聞いてきました。
■ボイメンの肉体派が役作りでガリガリに!
――原作の『ダブルミンツ』(茜新社刊)は、高校生の頃から主従関係にある男2人の物語で、中村明日美子先生の作品の中でも衝撃的シーンが多いといわれています。どんな心構えで挑みましたか?
田中俊介氏(以下、田中) この映画のお話をいただいたのは2015年で、クランクインの1年前でした。内田英次監督とは面識があり、前から芝居をやっていきたいと自分の思いを伝えていたので、その気持ちを買っていただいて市川光央役に選んでもらえたのかもしれません。監督の気持ちを裏切りたくないと思いましたね。
原作は、映画をやるにあたって初めて読んだのですが、衝撃的ですごく引き込まれました。高校時代の同級生との同性愛を描いていますが、一筋縄ではいかないストーリーで、光央も魅力的な男です。この役を演じ切るために全力投球しようと臨みました。
――準備期間が長かったのですね。光央の役作りなど、大変でしたか?
田中 僕はBOYS AND MENの中では肉体派なのですが(笑)、この役のために筋肉を落とさないといけなくて、それが大変でした。有酸素運動を取り入れて、朝から走って、食事はサラダと鶏のササミ。サラダにドレッシングをかけるのもイヤで、めかぶをかけて食べていました。狙い通り、筋肉は落ちてどんどん痩せていったんですが、メンバーやファンの方たちに心配されてしまって(笑)。
この映画への出演について、ファンの皆さんには当時は発表できなかったし、メンバーにも話していなかったので、ただ痩せていく僕を見て「大丈夫か」と(笑)。田中俊介史上、一番ガリガリですね。周りに心配かけたけど、僕自身、目標あってのガリガリなので「本当に大丈夫だから」と言い続けていました。
――メンバーにも話せなかったんですか?
田中 はい。『ダブルミンツ』は僕にとって本当に大切な作品なので、「今度出演するんだ」と気軽に言えなかったんです。痩せていくわ、役作りに没頭して暗くなるわ、メンバーには心配かけちゃったなと思います。でも完成した今となっては、メンバーに絶対に見てほしい。僕の役者としての決意や覚悟がこの映画には詰まっているので、BOYS AND MENのときとは違う自分を見てほしいですね。