カニバリズム色の強いケイティ・ペリーの新曲MVが、ファンからも不評
続いて、「ボーイ、あなたが求めているのはわたしだから〜」のコーラスが流れる中、ケイティは三つ編みにした長い髪を包丁で切られ、刷毛で体をなぜられ、皮むき器のようなものでベリーショートにさせられる。スポイトでオイルをかけられたり、バーナーで舌を焼かれたりするのだが、ここでコック長が判明。昨年米「TIME」誌に「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた韓国系シェフのロイ・チェだ。
ロイはヒルトンホテルなどで腕を振るっていたが、2008年の金融危機で職場を失ったため、移動式トラックで「韓国式タコス」を売り出したところこれが爆発的なヒットに。天才シェフとして人気を博すようになった人物だ。
ロイに料理されたケイティは、淡いピンクのレオタードを着て皿に盛りつけられ、正装をした上流階級の客たちの前に出される。股間には一房のぶどうが載っており、いやらしさ満点だ。
そんな中、VIPソファーに座った3人組ヒップホップ・ユニット「ミーゴス」の3人がラップを始める。それぞれ「滝もないのに、彼女は濡れまくり」「脚をつかんで広げてみろよ/ オレの上にまたがったらスピンさせてみるのさ」などと、セクシーな場面をラップする。彼らのラップが終わると、座っていた客は体を縛られ、ケイティはテーブルから伸びたポールに手を伸ばしながらポールダンスを始める。シェフたちに目隠しをされ、服を破られ、ナイフで突かれる客を気にすることも泣く、ケイティは最後に唇に手を当て「最高においしいわ」というように投げキッスをする。
切断された足が皿に盛りつけられ、誰もが料理され、食べられてしまうというカニバリズム(人肉嗜食)的なホラーなエンディングとなる「Bon Appétit」MVは、公開されて間もないが、すでに2,600万以上再生。9万以上のコメントが書き込まれているのだが、意外にも賛美の声は少なく、「これ、何系のフェティッシュ?」「マイリー・サイラスみたい」「マイリーから悪魔が抜けて、ケイティに入り込んだってこと?」「MVのネタも切れてきたんじゃない?」と戸惑う声で占められている。
実はケイティ、少し前にもTwitterが炎上する騒ぎを起こしている。ニューアルバムのためにイメチェンしたと思われるベリーショートがすこぶる不評で、ファンから「昔の方がよかった」という声が殺到。これに対して、ケイティが「みんな昔の黒髪が懐かしいだなんて。オバマ(前大統領)も懐かしいの? 時は流れるものなのに」と反論ツイートを投稿し、「黒髪=オバマだなんて、失礼すぎる!」「人種差別!」とバッシングされた。
この炎上でむしゃくしゃしているアンチが、そのまま「Bon Appétit」MVを叩いている可能性は高い。しかし、セクシャルな歌詞とカニバリズムのニュアンスが微妙につながらず、「あまり好きじゃない」という感想を持つファンが多いことも確かなようだ。
ケイティだが、20日には大ブレーク中の俳優/レスラーのドウェイン・ジョンソンがゲストホストを務める人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』に出演する予定。「大統領選に出馬しよっかな」発言まで飛び出しているノリノリのドウェインとの絡みで、ケイティもきっと人気を巻き返すだろうと見られているが、はたして!?