『ひよっこ』みね子の蒸発した父が生きていた!? 脚本絶賛のウラで「暗い気持ちに」「つらい」
『ひよっこ』(NHK総合/月~土、午前8時) 茨城県北西部の村に生まれたヒロイン・谷田部みね子(有村架純)が主人公。みね子が集団就職での上京を経て、様々な経験を積みながら自分の殻を破っていく姿を描いた成長物語だ。
■5月10日(水)/33話~5月12日(金)/35話
毎週月曜日に向島電機・乙女寮で開催されるコーラス活動の様子が描かれた33話。初参加のみね子たちも、同室の先輩・幸子(小島藤子)の恋人で、コーラス講師である高島雄大(井之脇海)の教えを受けながら楽しい時間を過ごした。課外活動後、みね子たちが夜のおやつを楽しんでいると、突然、茨城出身という縁から、みね子の父・実(沢村一樹)を探してくれている警察官・綿引(竜星涼)が飛び込んでくる。綿引はみね子に、実を見かけた人に会ったと告げるのだった。
34話では、綿引からの知らせを母・美代子(木村佳乃)に知らせるため、みね子は当時としては珍しく自宅に電話がある、幼馴染の時子(佐久間由衣)の実家に連絡することに。時子の母・君子(羽田美智子)は、すぐさま美代子の家に向かい、実が東京で生きていると報告した。実の生存という朗報を聞いたみね子だが、「生きているならなぜ連絡してこないのか」「もしかしたら家族がいらなくなったのでは」といった疑問が浮かび、その表情は晴れない。そんなみね子に、乙女寮の舎監・愛子(和久井映見)は「今、あなたにできることはないね」と声をかける。
視聴者からはこの愛子の言葉に、「いつでも『大丈夫!』って言ってた愛子さんが、この件に関してだけは『できることはない』って言い切った。言葉を選んで話してる感じがして、重みがあった」「耐えることを知ってる人の言葉」「突き放してるように思えるけど、真理だよなぁ」と絶賛の声が続出。しかしその一方で、父の蒸発というシリアスな展開には、「さすがに暗すぎる……」「脚本にリアリティがあるだけに、つらくなる」などといった声も出ていた。
複雑な気持ちを抱えつつも、仕事に慣れ、仲間たちと毎日を過ごすみね子の様子が描かれた35話。みね子は、出稼ぎに来てから初めての給料日を迎え、乙女寮で開かれた訪問販売で気になるブラウスを見つける。しかし、給料のほとんどを仕送りとして送っていたため、ブラウスの購入を諦めるざるを得なかった。後日、ほかの先輩がそのブラウスを着ているのを見て落ち込むみね子だったが、そこに、母・美代子から手作りのブラウスが届く。
東京・乙女寮を中心に物語が展開し始めた『ひよっこ』。みね子は、東京でどんな経験をすることになるのか、注目が集まる。