『やすらぎの郷』、石坂浩二の一人相撲な一人芝居に「堪能させて頂きました」
ニッポンのお茶の間をわかし続ける“昼ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(月・木曜日)お届けします!
『やすらぎの郷』(テレビ朝日/月~金、昼12時30分) テレビ業界人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、家族、財産(遺産)、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残り……、さまざまな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。
■5月9日(火)/27話~5月11日(木)/29話
栄と栄の友人である大納言こと岩倉正臣(山本圭)が、釣りをしている姿からスタートした27話。2人は、「やすらぎの郷」入居予定日にもかかわらず、日没になっても現れない大スター・高井秀次(藤竜也)について話していた。大納言は、秀次と栄の亡き妻・律子(風吹ジュン)との関係をほのめかす古いうわさ話に、栄が心を痛めていないか気づかう。平静を装うも、内心は穏やかではない栄の目に、秀次が乗った一隻のボートが飛び込んでくる。秀次は、海から上陸し、ひっそりと「やすらぎの郷」に到着した。
28話では、あまりにも秀次らしい華麗なる登場に「やすらぎの郷」が沸き返ったその日の晩、栄が思いがけず秀次の来訪を受ける様子が描かれた。律子の位牌に手を合わせたいという秀次を、栄は戸惑いながらも部屋に招き入れるが、実は位牌は箱に入れて仕舞われたままであった。急いで位牌を出し、たまたまあった律子の若い頃の水着写真のそばに置いた栄。その水着写真をいつまでもじっと見つめている秀次の姿を見て、栄は次第に冷静さを失っていく。
まったくしゃべらない秀次になぜか追い詰められ、挙動不審になりひたすら話し続ける栄の姿に、視聴者からは「菊村先生の一人相撲の一人芝居、堪能させて頂きました」「石坂浩二めちゃくちゃ演技うまい! 爆笑だったわ!」「栄ちゃん、落ち着かないし無駄なことばかりしゃべるし、でも心の声はツッコミまくり! このコミカルさいいな~~」との声が続出。さらに、そんな栄と対照的に全く動かない秀次にも「微動だにしない秀さんもすごいな」「これ静止し続ける藤竜也も見どころだと思う」と称賛の声が上がっていた。
その翌日を描いた29話で、栄は秀次が部屋を訪れた昨晩の経緯を、お嬢こと白川冴子(浅丘ルリ子)と水谷マヤ(加賀まりこ)に説明する。ついでに、秀次と律子の関係についても聞いてみるが、2人は顔を見合わせて目をそらし、何も知らないと言い張る。その不自然な態度に、栄の猜疑心はますます強くなり、しつこく問いただすが、2人は、井深涼子(野際陽子)なら律子のこともよく知っているし、秀次と同棲していたこともあるから、涼子に任せようと言い出す。そして、栄は律子と秀次の関係について聞き出そうと、涼子を呼び出した。
高倉健がモデルと言われている“秀さん”こと秀次も登場し、常に大騒ぎな「やすらぎの郷」。30話の予告では、登場したばかりの秀次が倒れ、搬送される場面が映った。やすらげる日はまだまだ遠そうだ。