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【連載】元Jr.独占手記<2>
【元Jr.独占手記】超過酷なオーディションの実態……ジャニー社長は「超至近距離で見てくる(笑)」
2017/05/01 08:00
こんにちは、元ジャニーズJr.の向川千裕(仮名)です。前回予告した通り、今回は、ジャニーズ事務所のオーディションについて話したいと思います。僕がオーディションを受けたのは、約10年前。場所はNHKのリハーサル室で、『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)のリハが始まる前の時間帯に、だいたい200人くらいが集められていました。
オーディションはもう、異様な雰囲気(笑)。周りはみんな知らない子だから、しゃべることもできないし、小中学生の男の子が200人くらいいるのに、「シーン……」としてるんですよ。親に送り込まれた子は所在なさげに座ってて、自分で志願してきた子はダンスの練習をしているという感じでしたね。そんなふうに待っていたら、振付師のサンチェさんが登場して、開口一番「隣の奴と仲良くするな!」なんてガツンと言うもんだから、みんなビビッてたんじゃないかな。とにかく、初めて経験するような雰囲気でした。
オーディション内容は、ジャニーズの曲に合わせてダンスをして、それをジャニーさんとサンチェさんがチェックしていくというシンプルなものです。ジャニーさんは、紙とペンを持って、じーっと男の子たちをチェックしていくんですが、とにかく距離が近い。こっちは踊ってんのに、超至近距離で見つめられるから、まぁまぁ気まずいんすよ(笑)! ただ、一人ひとり見るわけではなくて、審査されない子もいます。目立っている子や、たまたまジャニーさんの近くに立っている子しか見ません。そうなると、その子が最初にどの位置に立っていたかが重要になってくるので、運ですよね。サンチェさんは、やっぱりダンス技術を見ているようでした。