『笑点』抜擢から1年……林家三平、「悪化の一途」をたどる回答にメンバーも“ガン無視”!?
『笑点』(日本テレビ系)の人気コーナー「大喜利」に、すきま風が吹いている。昨年5月、桂歌丸の勇退により、春風亭昇太が6代目司会者に。それに伴い、10年ぶりに新メンバーとして加入したのが2代目・林家三平だ。
三平が登場した当初は、林家たい平が「妻女優 夫はパッとしない三平だ」とイジったかと思えば、林家木久扇が「三平の答えがつまんなかったら、私が責任を負います」とフォローするなど、その「つまらなさ」を逆に盛り上げようとしていた感があった。
それから早1年。三平は、『笑点』メンバーの中で居場所を固められたのだろうか。
「まったく変わっていないどころか、むしろ悪化の一途。三平が答えを言うとき、場の空気が一瞬止まるのがテレビを見ていてもわかります。どうも前後の流れに合っていないんです。しかも回答も、木久扇のように、失笑にすらならない微妙なものばかり。さらに致命的なのは、それをフォローしたり、イジって笑いにしてくれる人もいなくなっていること。もはや“ガン無視”状態。浮きまくっています」(テレビ関係者)
このコーナーは出演者同士の“バトル”が見ものだ。例えば、昇太に対しては、司会の座をひそかに狙っていたとされる三遊亭円楽が、彼の仕切りの悪さを指摘したり、自らの回答のキレ味を「どんなもんだ」と自慢することがある。
また、たい平が座布団運びの山田隆夫をイジり、怒った山田が勝手にたい平の座布団を持っていくなど、メンバー間のやりとりが繰り広げられているが、今、三平には絡める相手も、絡んでくれる相手もいないのである。
4月16日の「大喜利」3問目で、三平の力不足を裏づける、こんな一場面があったという。
「昇太が監督となり、女優に扮したメンバーに対して『君、演技ヘタだね』と言った時のリアクションをもらうというお題。たい平が手を挙げていたのに、『三平さん』と昇太が間違って言ってしまったんです。するとたい平は、『三平と間違えられるなんて……』と座布団から転がり落ちて笑いを取っていたのですが、言われた三平本人は、ただただ、その場で笑っていただけでした。ここで三平がかぶせてくれれば、より笑いが起きたものを、彼は何もできなかった。『大喜利』は落語家の本分ではありませんが、ここで名を売ればさらに仕事も増えるところ。やはり何か考えてほしかったですね」(放送作家)
だが三平は三平で、昨年生まれた第一子「柊乃助(しゅうのすけ)」くんをネタにしたり、海老名家の嫁姑事情を自ら皮肉ったりしている。それでも、なかなかキャラが定まらない。
額にゲンコツをかざし、「どうもすみません」のギャグで一世を風靡した「昭和の爆笑王」林家三平を父に持つ、落語界のサラブレッド。彼が『笑点』メンバーから爆笑かっさらうのは、一体いつなのだろうか。
(後藤港)