嵐・相葉、月9『貴族探偵』亀梨&山下ドラマに敗北! 異例の「撮り直し」対応も苦境
初回11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した、嵐・相葉雅紀主演の月9ドラマ『貴族探偵』(フジテレビ系)。武井咲、仲間由紀恵、中山美穂といった豪華キャストに加え、1話の相葉の出演シーンは異例の「撮り直し」を行ったという力作だが、早くも“1ケタ転落”の様相を呈している。
麻耶雄嵩氏による同名推理小説シリーズをもとにした同作。相葉演じる謎めいた“貴族探偵”は「推理などという雑事は、使用人に任せておけばいいんですよ」などと言い放ち、詳しい捜査や推理はメイド(中山)や執事(松重豊)らに行わせることで事件を解決に導いていく。
第1話は2ケタに届いたものの、同じフジ系ドラマでは小栗旬と西島秀俊が出演する『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』の初回13.9%に敗北。他局でもKAT‐TUNの亀梨和也と山下智久が12年ぶりにドラマ共演し、12.0%を獲得した『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)や、長谷川博己主演『小さな巨人』(TBS系、13.7%)にも負けを喫した。ネット上では視聴者から「つまらなかった」「1ケタ落ちコースのひどいドラマ」と辛らつな声が上がっており、「豪華キャスト」と注目を集めた割には、期待ハズレの結果といえるだろう。
「多くの視聴者がダメ出ししているのは、ドラマのメインである相葉の演技やキャラクターです。普段の相葉は、人懐っこい笑顔のため庶民派というイメージが強いのか、『相葉くんは貴族感がない』といった指摘が多く出ています。普段の印象を払拭できるまでの演技力が伴っていなかったと感じたのでしょう。1話で、事件関係者の前に姿を現した貴族探偵が『「不可解な事件が起こった」と聞いたのですよ。たまたま私も近くの別邸で逗留していたものでね』と、貴族らしい独特な言い回しをするシーンがあったのですが、一部視聴者からは『棒読み』と批判されています」(ジャニーズに詳しい記者)
手厳しい評価が多く聞こえる中、17日配信のニュースサイト・スポニチアネックスの記事によれば、相葉の登場シーンは“撮り直し”を実施していたという。ドラマ制作陣は貴族探偵のキャラクターを「常に淡々としていて、あまり激昂しない」などと設定し、3月中旬に初登場シーンを撮影。メイン演出を手掛ける中江功監督いわく、相葉にはほとんど抑揚をつけずにセリフを発してもらったところ、「このキャラクターで最終回まで行くのは厳しい。主人公として、もうちょっと魅力的なキャラじゃないと、連続ドラマとして持たない」といった違和感を抱いたと話している。
そして、キャストには「違うアプローチで、もう1回、撮り直したい」と説明し、スケジュールを再調整した上で、その1シーンを5日後に撮り直したそうだ。こうしてスタッフ&キャストにとっても苦心の作となったはずだが、残念ながら出だしは2015年放送の相葉主演の月9『ようこそ、わが家へ』の初回13.0%を下回る結果となった。
「最近の嵐メンバーの主演作では、16年の春ドラマで松本潤と大野智が好成績を残しました。松本主演『99.9―刑事専門弁護士―』(TBS系)は全話平均17.1%でトップ、続いて大野の『世界一難しい恋』(日本テレビ系)も12.8%で2位に。『嵐ドラマは高視聴率』という評価が聞こえだした中、今年1月3日に放送された櫻井翔主演のスペシャルドラマ『君に捧げるエンブレム』(フジテレビ系)は8.4%と大コケ。それに続いて『貴族探偵』まで1ケタ転落となれば、相葉だけでなく嵐への風当たりも強くなりそうです」(同)
1話から異例の撮り直しとなった『貴族探偵』。今後、作品が迷走しないことを祈りたい。