『ジャニーズJr.祭り』、開演80分遅れの惨事が生んだ“信じられない”演出の数々
3月下旬に横浜アリーナで行われた『ジャニーズJr.祭り』の追加公演が、4月8~9日にさいたまスーパーアリーナで行われた。
この追加公演は、スマホなどでデジタルチケットを表示して入場するシステムになっていたことから、「本人確認はあるのか」「QRコードが読み込まれず、入場できない場合もあるらしい」などと、さまざまなウワサが事前に飛び交い、不安視する声も多かった。
ところが……。現実は、想像以上の大惨事となる。8日昼の公演において、デジタルチケットの不具合により、入場できない人が大量に出てしまうという事態が起こったのだ。Twitter上には「QRコードを読み込む機材のトラブル」「手書きのチケット配布」「席がない」などといった状況報告や、原因を推測する呟きなどが続出。入場できずに返金手続きとなったという声も上がり、「お金を返せばいいってもんじゃない」という怒りも噴出していた。わざわざこのために時間を作り、遠方から交通費をかけてやってきた人たちも多数いるのだから、当然のことである。
一方で、無事入場できた人にとっても、これは忘れられない実に不思議なイベントとなった。
午前11時開場、午後12時半開演予定のはずが、開演15分前でも会場はガラガラ。開演時間になってもやはり空席が目立ち、アナウンスで入場に関するトラブルと開演時間の遅れが告げられた。
開演の遅れ自体はまださほど珍しくもないことだったが、開演から15分ほどたっても何も始まらず、そこでMr.KINGが「声」だけでまず登場。その場をつなぐために、まだメイクもしていないすっぴんのまま、ステージ裏から「ラジオ生放送」状態で必死におしゃべりを始めたのだった。
そこから、Prince、SixTONESなど、各ユニットが順番に「声」だけ登場。一通り意気込みなどを語り、トークが一周した後に、さらに時間稼ぎのための各ユニットの告知が延々と行われた。全部「ステージ裏」からの声の出演である。
そして、全ユニットのステージ裏トークが2周した後、開演予定時刻よりほぼ1時間遅れとなった午後1時24分の時点で、ようやく始まるかと思いきや、まさかの信じられない言葉が告げられる。