朝ドラ『ひよっこ』20%割れ連発も……視聴者が演出を大絶賛した「みね子の成長シーン」
ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!
『ひよっこ』(NHK総合/月~土、午前8時) 茨城県北西部の村に生まれたヒロイン・谷田部みね子(有村架純)が主人公。みね子が集団就職での上京を経て、様々な経験を積みながら自分の殻を破っていく姿を描いた成長物語だ。
■4月5日(水)/3話~4月7日(金)/5話
3話では、みね子の家に、叔父・宗男(峯田和伸)がやって来る。宗男はみね子に、家族と離れて出稼ぎに行くみね子の父・実(沢村一樹)を、“可哀想だと思うな”“実が稲刈りに帰ってきた後、また出稼ぎに戻る時は笑顔で送り出すように”と語りかけるのだった。そして、ついにやってきた実の帰郷の日。実は、帰郷途中で東京・赤坂の洋食屋「すずふり亭」に立ち寄る。
4話で、洋食屋「すずふり亭」を訪れた実は、初めて食べるハヤシライス、そして店を営む鈴子(宮本信子)やその息子・省吾(佐々木蔵之介)の人柄に深く感銘を受ける。ネット上では、鈴子が実に向かって言った「東京を嫌いにならないでくださいね」というセリフに、「出稼ぎが差別されていた時代に、このセリフは胸に刺さる」と大きな反響の声が集まった。また物語後半では、ついに実が奥茨城村に帰ってくる。
5話では、父・実が家にいることへの頼もしさを強く感じるみね子の姿が描かれた。また今回視聴者の注目を集めたのは、夜中に祖父、父、母のみで話している場に、みね子が初めて仲間入りするシーン。家の経済状況や、これからのことを真剣に話す大人たちの中へと迎え入れられ、緊張しつつもうれしさを滲ませるみね子の様子に「ここ最近の朝ドラの中で一番グッときたシーン」「自分が大人の話に混ぜてもらえるようになった時の、興奮と誇らしさが蘇ってくる」「繊細な少女の心模様が表れてるなぁ」と、感動の声が多数上がった。さらに「金の話をきちんとするドラマはいいドラマ」「脚本、演出、目の付け所がすごいツボ」「みね子が大人になるきっかけとして、このシーンを挟んでくるのが憎いね」と絶賛の声が飛び交った。
懐かしさと爽快感を感じさせつつも、出稼ぎ労働者の問題や農家の経営の苦しさなどシビアな部分も描き、視聴者から大好評の『ひよっこ』。視聴率は、1話19.5%から、2話18.8%、3話19.7%、4話19.4%と低迷中だが、ここからの巻き返しに期待したい。