『べっぴんさん』全話平均20.3%! 「印象に残らない朝ドラ」と最悪の評価だった理由
ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!
『べっぴんさん』(NHK総合/月~土、午前8時) 戦後の焼け野原の中、坂東すみれ(芳根京子)が家族のため、そして女性たちのために子ども服づくりに邁進していく物語。神戸に本社を置く子ども服メーカー「ファミリア」の創業者たちの軌跡をモチーフにしている。
■4月1日(土)/151話(最終回)
ついに最終回を迎えた『べっぴんさん』。151話ではキアリス創設者である君枝(土村芳)、明美(谷村美月)、良子(百田夏菜子)、すみれの4人が、すみれの孫・藍(渡邉このみ)に手作りの写真入れをプレゼント。その写真入れには、すみれたちが葉の一つひとつに「勇気、愛情、信頼、希望」という意味を込めた四葉のクローバーが刺繍されていた。
さらに151話最後のシーンでは、青年時代に良子から「バイクの君」とあこがれられていたすみれの義兄・潔(高良健吾)が、すみれの姉・ゆり(蓮佛美沙子)とともにバイクで登場した。物語初期から登場する神戸の街が見下ろせる高台で、すみれと家族たちが団らんをしている様子も描かれ、「昔のエピソードから思い出深い部分ピックアップしてくれるの素敵」「良子ちゃんがあこがれてた“バイクの君”再登場はうれしかった」「すみれがお母さんに刺繍教えてもらってたのと同じように、すみれがさくらに刺繍教えてるのジーンときた」と絶賛の声が続出。
しかし、同様に多かったのが「別に見なくても良かったな、って感じの朝ドラだった」「全体通してあんまり印象に残ってない」「なんか地味だったな」「淡々としすぎて、今日もこれが最終回? って感じだったし、盛り上がりに欠けた」という声。「結局、起業についてなのか、家族についてなのか、友情についてなのか、何をメインで見せたいのか、わからなかった」という声が多数上がっているように、物語の主軸がどこにあるのかが不明瞭だったため、全体を通して「印象が薄い」と感じた視聴者が多かったようだ。全151回を通じた平均視聴率は20.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大台に乗せることができたものの、視聴者の評価はパッとせずといったところだ。
4月29日には、大急のキアリス担当・小山(夙川アトム)とキアリス販売員・悦子(滝裕可里)の恋物語を描いたスペシャルドラマ『恋する百貨店』が放送予定。さらにスピンオフラジオドラマや、特別編のアナザーストーリーも放送が決定している。本放送は終了したが、まだしばらく『べっぴんさん』ロスに陥る心配はなさそうだ。