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中居正広、WBC解説で「俺、向いてない」……野球愛ゆえに「自分に落ち込んで」と吐露

2017/03/29 08:00
おいらも考えてるんだって

 3月6日に開幕した『2017 ワールドベースボールクラシック』(WBC)で“侍ジャパン公認サポートキャプテン”を務めた中居正広。一部の野球ファンからは中居の起用や仕事ぶりに批判的な声が出ていたものの、本人も今回の仕事を通じて自身の欠点に気付き、歯痒い思いに駆られていたようだ。

 中居は野球好きで知識も豊富なことから、前回大会の13年に侍ジャパン公認サポーターに就任。当時、東京スポーツが「舞台裏WBC 解説者気取りSMAP中居黙れ」と伝えるなど、中居に対する否定的な反応も多かったが、15年に開催された『世界野球WBSCプレミア12』で、その風向きが逆転した。日本対ベネズエラ戦で、ベネズエラの「内野5人シフト」をいち早く見抜き、リポートするファインプレーが評価されたのだった。

 今回の大会でも「野球にあまり詳しくないけど中居くんの解説はわかりやすくて良い」「コメントを聞いてたら、しっかり取材や勉強をしてるのが伝わる」と好意的な声がありながらも、一部では「中居いらない」「中居の野球愛はわかるけど、正直出しゃばりすぎ」といった非難の声も出ていた。

 そんな中、中居はラジオ『中居正広ON&ONAIR』(ニッポン放送、3月25日放送)で意外な胸中を語った。惜しくも侍ジャパンは22日の日本対米国戦で敗北したが、収録はWBCが閉幕する前に行われたのか、「今、俺どんな気分なんだろ?」と、想像した中居。また、前週18日のオンエアーではWBCの公認サポーターという仕事に関して「教科書がない」と、難しさを感じていると話していたが、今大会であらためてアナウンサーへ尊敬の念を抱いたようだ。中居は、

「もちろん、まぁ語弊があるから難しいんだけども、特にバラエティをやってる人を見ると、まぁこんなこと言ったら失礼かもしれないですけど、『その代わりだったら俺でもできるかな』とか、『あの司会ぶりだったらもしかして、ちょっと勉強すればできるかなー』とか思ったりするんですよ。でも、滑舌とかはスゴイなと思うんですけど。でも、ズバ抜けてやっぱり、『俺できないな』って思うのはやっぱり、実況かなとは思うんですよ」

と、率直に吐露。解説者に話を振りながら、試合の流れを実況する腕は自身にないと自覚しているそうで、『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系)で共演している清水俊輔アナウンサーのようにバラエティやスポーツの実況が上手な“二刀流”のアナウンサーを褒め称えた。その上で、

「俺はホントに力がなくて、俺はホントに……。準備不足だなぁっていうのと、それと伴って、技量もないなぁって。まぁ、ちょい落ち込みっていうか、結構落ち込み。これ結局、正解っていうか、別に怒ってくれる人もいないし、台本もないから。勝手に自分で、自分で自分に落ち込んでて、自分で反省してるだけなんですけど」

と、自分の至らないと思う点を振り返った。さらに、「インタビューは俺、向いてないことにも気づいたんですよ。インタビューって、あの短い間によりいいお話をしてもらいたいから。ちょっとね、覚めてないといけないっていうのかな」と、分析。中居がインタビューする場合は「聞く責任」があるという考えから“淡々とした相槌”で返すことができないそうで、「もっと勉強しなきゃいけないな。やっぱスポーツアナウンサー、スゴイよ」「(自分は)プロとアマチュアの間を行き来してるようなタレントだからさ。あぁいうプロ見ると、やっぱスゲエなって思うよね」と、反省していた。

 今回は、侍ジャパンメンバーに背番号&名前入りの高級ヘッドホンを贈呈するなど、チームへの配慮も忘れず、大会の盛り上げに一役買った中居。「週刊ベースボール」(ベースボール・マガジン社)では、月1の連載コラム「中居正広の『とことん野球大好き!!』」を担当しており、今後も変わらず野球に関連した仕事を続けることだろう。批判の声にも負けず、独自のスタイルで野球の魅力を伝えていってほしいものだ。

最終更新:2017/03/29 08:00
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