木村『A LIFE』草なぎ『嘘の戦争』2ケタ完走、爆死フジはワースト独占! 1月期ドラマ視聴率ランク
◎フジが大爆死でワースト総ナメ
そして、ワースト3作品は全てフジ系ドラマという残酷な結果だった。ワースト3位は西内まりや主演の月9ドラマ『突然ですが、明日結婚します』で、全9話の平均は6.6%で終了。かつては高視聴率を記録していた月9枠も、フジ全体が不調のため下降傾向にあり、キャスティングが難航したと伝えられている。今作のオファーを受けた西内も急きょ海外留学予定を中止し、出演に至ったことを制作発表会見で明かしていた。また、相手役としてロックバンド・flumpoolの山村隆太が演技に初挑戦するも高視聴率にはつながらず、月9ワースト記録を大幅に更新した。
ワースト2位は香里奈が主演を務め、NEWS・加藤シゲアキも出演した『嫌われる勇気』。初回は8.1%で、以後はほぼ6%台を推移していたものの、最終回は自己最低の5.7%だった。同作は、心理学者のアルフレッド・アドラーの「アドラー心理学」の解説本『嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)を、大胆にも刑事ドラマにアレンジ。しかし放送が中盤に差し掛かる頃、日本アドラー心理学会は2月3日付でフジ側に抗議文を送付したことを発表。「日本のアドラー心理学の啓発・普及に対して大きな妨げになる」などと主張し、放映中止あるいは脚本の見直しの検討を求めていた。
結果的になんとか打ち切りにならず最後まで走り抜けたとはいえ、全10話の平均は6.5%と大爆死。最終回でDVDやBlu‐ray化の告知がなかったといい、主に加藤のファンが映像化の有無を気にかけている状況だ。
1月期ドラマの最下位は、小雪主演の『大貧乏』で、全10話の平均は4.9%だった。小雪演じる二児のシングルマザーが理不尽な社会に立ち向かう奮闘劇で、伊藤淳史、ジャニーズWEST・神山智洋らが出演。苦戦している日曜午後9時枠だが、今作も初回7.7%を記録後、4~5%台の低空飛行が続いた。こちらも映像化の詳細を打ち出しておらず、公式サイトには「DVD化してほしいです」といった要望が相次いでいる。
フジドラマで2ケタをキープできたのは草なぎ主演の『嘘の戦争』のみだったが、4月期は嵐・相葉雅紀主演の月9ドラマ『貴族探偵』、小栗旬と西島秀俊が出演する『CRISIS(クライシス)公安機動捜査隊特捜班』や『人は見た目が100パーセント』(桐谷美玲主演)、『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(観月ありさ主演)というラインナップ。他局では沢尻エリカ主演『母になる』(日本テレビ系)や、KAT-TUN・亀梨和也と山下智久が久しぶりにドラマ共演を果たす『ボク、運命の人です。』(同)ほか藤原竜也主演『リバース』(TBS系)が控えており、春ドラマのスタートに期待が高まる。
【2017年冬ドラマ(午後8~10時台、民放5局)平均視聴率一覧】
1位『A LIFE~愛しき人~』(TBS系・日曜午後9時)全10話/14.5%
2位『東京タラレバ娘』(日本テレビ系・水曜午後10時)全10話/11.4%
3位『嘘の戦争』(フジテレビ系・火曜午後9時)全10話/11.3%
4位『就活家族 ~きっと、うまくいく~』(テレビ朝日系・木曜午後9時)全9話/9.7%
5位『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系・土曜午後9時)全10話/9.5%
6位『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系、日曜午後10時30分)全9話/9.2%
7位『カルテット』(TBS系・火曜午後10時)全10話/8.9%
8位『下剋上受験』(TBS系・金曜午後10時)全10話/8.2%
9位『三匹のおっさん3~正義の味方、みたび!!~』(テレビ東京・金曜午後8時)全8話/7.1%
10位『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系・月曜午後9時)全9話/6.6%
11位『嫌われる勇気』(フジテレビ系・木曜午後10時)全10話/6.5%
12位『大貧乏』(フジテレビ系・日曜午後9時)全10話/4.9%
※平均視聴率は単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)。昨秋から2クール連続で放送された『相棒』『科捜研の女』(ともにテレビ朝日系)は対象外とする。