関西ジャニーズJr.・道枝駿佑が持つ、圧倒的な「次世代スター性」に寄せる大きな期待
観客が色めき立つような、ざわめきと歓声。Twitterやネットの掲示板には「これがウワサに聞く道枝くんか」という書き込みがいくつも見られた。このネット時代に、可愛さ、かっこよさの評判が、関西からじわじわ轟いてくるワクワク感というのは、それだけですでに大きなスター性を感じる。
さらに、「Jr.にQ」コーナーでは、司会のA.B.C-Z・河合郁人から「何しに来たの?」と強めにイジられ、「急に(呼ばれたの)?」「はい、急に」「出ちゃいなよって? ああ(笑)」といった苦笑気味の河合とA.B.C-Z・戸塚祥太、戸惑った様子の道枝のやりとりが見られた。
おそらく河合と戸塚はこれまでも、Hey!Say!JUMPやSexy Zone、Jr.ではMr.KINGなど、急に人気者になったり、社長や事務所の推しになったりする子が、「急に呼ばれて出る」光景を嫌というほど見てきたのだろう。ある意味、「未来のスターの第一歩」に立ち会ってきた、生き証人でもある。
だが、この時点におけるファンの声は、「道枝くん、東京Jr.になっちゃうの?」といった不安が多かった。
すでに関西Jr.から東京Jr.になった、Mr.KINGの平野紫耀と永瀬廉の例があり、そうなると一緒に活動することの多い長尾謙杜、高橋恭平という、2014年入所の3人組が解体されてしまうのではないかという不安もあっただろう。
余談だが、道枝と長尾、高橋の3人組は、まだ若いものの、組み合わせのバランスの良さにおいてはJr.の中でもトップクラスだと個人的に思う。
色白美肌で、パッと目をひく華やかさのある「ザ・アイドル」道枝に、素朴で童顔の子犬系・長尾、おばかハンサムの高橋は、見た目のバランスも良いし、キャラも見事にバラバラだ。曲のイメージで誰をセンターにしても成立する印象もある。また、プロ意識の高い道枝と、可愛く見えて芯の強い長尾とが、しょっちゅうケンカしている(+おばかハンサムがヘラヘラ見ている)というのも、仲良しこよしグループだらけの近年のジャニーズにおいては稀で、グッとくる。
そんな数々の期待と不安を背負って、発表された「真実」は、「退所」でもなく「上京」でもなく、「連続ドラマのメインキャスト」という、とびきり明るいニュースだった。
これは、近年のジャニーズJr.では、NHKの朝ドラ『ごちそうさん』『あさが来た』に出演した西畑大吾以来の大抜擢だろう。また、このドラマを機に一般層から人気を得ることができれば、『人間失格~たとえば僕が死んだら』(TBS系)のKinKi Kids、『魔女の条件』(同)のタッキー&翼・滝沢秀明、多数のドラマで活躍していた山下智久、『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)のKAT-TUN・亀梨和也と山下、『探偵学園Q』(同)のHey!Say!JUMP・山田涼介以来となる、“デビュー前ブレーク”の快挙になるのではないか。
ちなみに、道枝がジャニーズ入りした理由は、山田へのあこがれから。色白美肌であることや、しゃかりきダンスなどから、道枝を「昔の山田みたい」と言うファンもいる。
4月からの道枝のドラマ出演、これはもうワクワクしかない。
(田幸和歌子)