ベビーシッターを旅行に同行させる場合、睡眠時間は料金としてカウントする? しない?
■旅行にシッターを同行する場合の料金は?
ちょうどこの原稿を書いている今、あるシッターさんがお客様に同行し、5日間マカオに行っているのですが、同行の仕事が入る度、いろいろ考えさせられます。
シッター業界で同行の基本は、お客様と合流(空港や現地ホテルなどさまざま)から解散までの間、お金がカウントされるのですが、今回「シッターさん用に別のホテルを取るので、睡眠時間8時間はカウントしないでほしい」と言われました。そのことをシッターさんに確認したら「ほかのお客様との差をつけたくないので、そこは曲げないでほしい」とのこと。お客様にお伝えし、ご納得されたので無事同行となりました。
確かに、遊びで旅行に行っているわけじゃないので、24時間仕事の時間で、自分の時間なんていらないのです。本来、旅行の同行であれば、睡眠は子どもの横で仮眠します。シッター会社の恐らく全部は、合流から解散までの金額だと思います。もちろん会社として、「月20日以上のご利用であれば、10%割引」といったサービスは行っていますが、もしみなさんが保護者の立場で同行の時間についての交渉を希望するなら、個人でやっているシッターさんしかいないのが実態かと思います。個人でやっているシッターさんは山ほどいますよ。マッチングサイトや、ブログで集客している個人事業主さんにアポをとって、面談の時に交渉してもいいのではないでしょうか? 私は、お互いリスキーだと感じるので、自分の娘の時は大手のシッター会社を使いましたけどね。どこに重きを置くかでいいと思います。
角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に「駒沢の森こども園」、2016年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。