剛力彩芽『レンタルの恋』は1%台の爆死でも……テレ朝が主演に起用し続ける“オトナの事情”
すっかり、“深夜ドラマの女王”と化した感がある剛力彩芽が、4月期にテレビ朝日系の金曜ナイトドラマ『女囚セブン』(金曜午後11時15分~)で主演を務めることが明らかになった。
同ドラマは、殺人のえん罪で女子刑務所に収監されるナゾ多き芸妓・神渡琴音(剛力)が主人公。女子刑務所で繰り広げられる、6人の女囚たちと琴音の壮絶な“頂点争い”が描かれる作品となっている。脚本は、『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』シリーズ(2010年~12年担当/TBS系)、『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』(13年/同)、『民王』(15年/テレビ朝日系)などを手掛けた西荻弓絵氏が担当する。
剛力は16年4月期以降、『ドクターカー』(日本テレビ系)、『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』(同7月期/テレビ朝日系)、現在放送中の『レンタルの恋』(TBS系/水曜深夜0時10分~)で主役に起用されており、今作を含め、5クール中4クールで、深夜ドラマの主演に抜てきを受けるという“売れっ子”ぶりだ。
その『レンタルの恋』は、剛力のコスプレが売りの1つになっているものの、その効果はあまり見られず、視聴率は1%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)に低迷。直近の第6話(2月22日)では、ナースのコスプレに挑んだものの、1.4%と大爆死している。
活躍の場をゴールデン・プライム帯から深夜帯に移しても、“低視聴率女優”ぶりをいかんなく発揮している剛力だが、それでもテレ朝が主役に起用し続けるのには、ある“オトナの事情”が潜んでいるようだ。
剛力はテレ朝の金曜ナイトドラマ枠と何かと縁があり、今回の主演は、『私の嫌いな探偵』(14年1月期)、『天使と悪魔‐未解決事件匿名交渉課‐』(15年4月期)、『グ・ラ・メ!』に続き、この3年間で早くも4度目。特に、『グ・ラ・メ!』から、間に2クールしか空いていないだけに、同枠ドラマの視聴者層にとっては、「また剛力!?」との印象が強いだろう。
「テレ朝とて、数字を取るのが難しい剛力を積極的に使いたいわけではないでしょう。現在同枠で放送中のドロドロ四角関係ドラマ『奪い愛、冬』(倉科カナ主演)が、視聴率以上に何かと話題になっているだけに、このいい流れを剛力で止めたくはないと考えているはずです。ただ、テレ朝としては、今年も同局のキラーコンテンツである米倉涼子主演『ドクターX~外科医・大門未知子~』の新たな続編を何としても放送したいがため、米倉の所属事務所オスカープロモーションと良好な関係を保たなければなりません。そういった背景もあり、同じ事務所の剛力を使わざるを得ないのでしょう。『グ・ラ・メ!』も、視聴率が悪いといっても、全話平均5.6%でしたし、今作の『女囚セブン』も5%を割らなければ、テレ朝的には容認できる範囲なのだと思います。剛力起用で、『ドクターX』がまたやれるのなら、メリットも大なのです」(スポーツ紙記者)
ただ、気になるのは剛力の今後の方向性。果たして、このまま“深夜ドラマの女王”に収まるつもりだろうか。主役にこだわらず、ゴールデン・プライム帯で脇役として活躍するのも、1つの道だ。その意味では、そろそろ決断の時期なのかもしれない。
(田中七男)