古巣で盛大にドヤる永瀬廉と、“ジャニー度100%”の特濃ぶりがすごかった『まいジャニ』
「やっぱジャニーさんかな。昔はオレ、めっちゃブスだったのに、よく見つけてくれたなって。ジャニーさんはよく『カッコいいよ』って言ってくれるんだけど、ジャニーさんから言われると自信つくよね」
サラリと言っているが、この言葉で思い出されるのは、佐藤がジャニー社長に言われたという「YOUは特別カッコいいよ」だ。
歴代、ジャニー社長のスペオキもしくはお気に入りジャニーズたちは、佐藤が中山優馬を、大西流星が佐藤を挙げてきたように、尊敬する先輩としてジャニーさんのお気に入りの名前を挙げる流れがもともとある。
お気に入りは社長に連れられ、一緒に先輩の舞台やコンサートを観る機会が多いために、影響を受けることもあるだろうが、ときには「YOUも〇〇みたいになれるよ!」などと言われることがあるのかもしれない。もしかして永瀬は「YOU、カッコいいよ! 勝利になっちゃいなよ!」と言われているんじゃないか、などという妄想も膨らんでしまう。
おまけに、永瀬は先週、今週と『まいジャニ』において「永瀬廉の勝手に楽屋レポート」という個人コーナーまで持たせてもらっていた。まるで『ザ少年倶楽部』の「おまけby勝利」コーナーだ。
さらに、高橋恭平が永瀬に似ているという話題では、「確かになんか言われるよね。(永瀬と高橋が)『似てるね』みたいな。髪の毛は触られたら嫌なんでしょ? その時期やろ? もう(俺は)大丈夫。その時期はとっくに過ぎてるから。(恭平も)そろそろ髪の毛染め出すよ」と、なぜか顎を突き出し、盛大にドヤッて見せる永瀬。
トークが一通り終わった後には、わざわざ「待って」と制止し、「俺、大西さんの感想聞いてない」と、自分個人に関する感想を求めるなど、やりたい放題でもある。そうした子どもっぽさ、人見知りのくせに心を開いている相手には馴れ馴れしいところ、素直で無防備なところが、永瀬の大きな魅力ではある。
だが、久しぶりに訪れてもいつでも温かく迎えてくれる『まいジャニ』というホームにおいて、安心しすぎてはしゃぐ永瀬は、もはやプチ王様状態にも見える。「KING」だから、合っているのか。
それにしても、ジャニーズ事務所全体が弱体化するなか、まるで小さな独立国を作ろうとするかのように、ジャニー社長はいま、大好きなものだけをかき集め、その純度を高め続けているように思えてならない回だった。
(田幸和歌子)