カルチャー
[おちぶれ続けるアラフォー風俗嬢と男たち]

新人風俗嬢が出会った、「のどちんこ」を見ないと興奮しない“LLサイズ”の気弱な巨根男

2017/02/26 19:00

――男が、恋人や友人ではない、風俗嬢にしか見せない姿や感情はどんなものだろうか。セックスをした「他人」だけに見せる、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢がつづります。

どこのお店でも最低限用意されているデリヘルのお仕事道具の定番。うがい薬とちんこを洗うグリンスとローションです。ヘルスの三種の神器になります(笑)

◎頭の沸いた男からの質問
 なんてことないと思いながら働く女性もいると思う。アラフォー風俗嬢に意外といるのが、女としての自分の価値を見いだすために、男に抱かれる仕事を始めたという人。でも、大半の女性は好きでこんな仕事やっていない。99%と言ってもいい。皆、生きる=お金のため。

「SEXが好きなんだね」とか「ちんこしゃぶるのそんなに好きなの?」とか、頭の沸いた男がたまにする質問。んなわけねーだろ。

「気持ちよくなれて、ラクしてお金も稼げていい仕事だよねー」なんて、たまにそれ本気で言ってんの? なんて思うクソ客もいる。お金はいただけるが、稼げるかというと決してそうではないし、まったくもってラクではない。

 そして大半のプレイが気持ちよくない。

 初めて入ったお店は講習もなかったので、コンドームの着け方、素股の仕方、フェラの仕方など、全てネットで動画検索して勉強した。右も左もわからない世界。精神安定剤を飲み、怖くて震えながらの初仕事はもう何も覚えていない。

◎のどちんこで興奮するLLサイズの男
 風俗(デリヘル)デビュー間もない頃の記憶で、入店2日目くらいに出会ったお兄さんが1番印象に残っている。ロン毛を1つにまとめていて、眼鏡をかけたちょっとインテリ風の30代後半のお兄さん。

 広告代理店に勤めているその人は、決してイケメンでもブサイクでもないけれど、どちらかというと雰囲気イケメン。一度、真夜中のドライブに連れて行ってもらったことがあった。渋谷区の広くおしゃれなマンションに車はベンツ。一見、モテそうな条件は揃っている。なのに、独身なのが不思議だった。

 ところが徐々にエスカレートしていくプレイでわかった。

 のどちんこをみると興奮する。いや、のどちんこを見ないと興奮しない。

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