宇多田ヒカル、ソニー移籍のウラ事情……「専属スタッフにそそのかされた」と同情の声
宇多田ヒカルが長年契約を結んでいたユニバーサルミュージックを離れて、ソニー・ミュージックレーベルズに移籍することが発表された。当初の所属レーベルだった東芝EMIは、2013年にユニバーサルに吸収されており、デビュー時から19年間過ごした古巣からの離脱となる。かねてから宇多田は、ユニバーサルとの確執が漏れ伝わっていたが、音楽業界では、今回の移籍について、「宇多田は専属スタッフにそそのかされた」とささやかれているという。
宇多田とユニバーサルの確執は、10年に同社がリリースしたコンピレーション・アルバム『Utada The Best』をめぐる騒動で、世間に広く知れ渡った。宇多田は、このアルバムのリリースを希望していたわけではなかったようで、公式Twitterで「正直なところ、ファンにお金を出させたくない、全く心のこもっていないモノです」と、異例の苦言を発信したのだ。
「しかし、このアルバムを企画したスタッフは、すでにユニバーサルを離れているし、現状日本で、ユニバーサルほど高い企画力、プロモーション力のある音楽レーベルはありません。同レーベルでの最後のアルバムとなった『Fantome』に関しても、事前の調査で最高売り上げ枚数は50万前後とされていましたが、社長以下全社員が一丸となって大プロモーションを展開し、見事ミリオンヒットを達成しました」(音楽誌編集者)
しかし、ユニバーサルがどれだけ宇多田を盛り上げていても、現場の努力が宇多田本人に伝わることは一切なかったという。
「宇多田は、たった2人を除いて、ユニバーサルの人間と一切接触をしない状況が続いていました。その2人とは、宇多田の専属チームのKとOというスタッフで、彼らは自ら宇多田の窓口を名乗り、『彼女はとても気難しく、いつ制作をやめると言い出すかわからないので、本人とのやりとりは全て自分たちを通すように』と独自のルールを敷いたんです。彼らは今回のレーベル移籍にあたって、宇多田とともにソニーへ移ることが決まっています」(同)
KとOの両者は、周囲に「自分が宇多田をソニーに導いた」と吹聴しているというが、当然事情を知る関係者からは、ヒンシュクを買っているようだ。
「彼らはソニーからすれば、当然英雄扱いだし、また宇多田をコントロールできるということで、業界的にも一定の評価を得ている。しかし、本人が外部と接触することさえ禁止し、移籍に際しても暗躍していたのは、もはや私利私欲のためといわれても仕方がない状況。宇多田は過去、事件性のあるスキャンダルに巻き込まれそうになったことがありましたが、この時にマスコミを全力で止めていたのも、ユニバーサルの別の人間です。こうした陰の努力も、その人物のことさえも宇多田は一切知らないことでしょう」(同)
宇多田は移籍にあたって「音楽家としても一人の人間としても転機を迎えた」実感を得たため、移籍を決意したとコメントしているが、自らの側近の言動について知った時、果たして何を思うのだろうか。