星野源、綾野剛、加瀬亮……美容整形 Dr.高須幹弥が“塩顔男子”人気の秘密を解説!
■塩顔男子が、整形で脱・塩顔!?
世間ではブームの塩顔男子ですが、「綾野剛の目にしてほしい」などのように、整形で塩顔になりたがる男性の患者さんは滅多にいません。逆に、塩顔男子が整形に来て、幅広の二重などクッキリとした目にしたがっているくらいです。
世間には、塩顔でモテている男性もたくさんいるかと思いますが、美容整形に来る男性は、ホストやビジュアル系バンドのような、彫りが深く、目力のある幅広平行型二重にあこがれている人が大半。パーツにこだわる人が多いので、特徴的なパーツのない塩顔にはあこがれないんですね。塩顔男子最大の特徴である切れ長の目は、整形に来る男性にしてみればコンプレックスでしかないようです。
■塩顔男子ブームは、日本の平和である象徴
塩顔男子は目が細く目力がないので、自己主張が弱く、優しそうな印象を与えます。男性ホルモンが少なめなので、性欲が強くなさそうで、エッチもタンパクそうな、あまりガツガツしてない感じもありますよね。そのような雰囲気が今どきの女性にウケているんだと思います。
一昔前は、たくましさのある男らしい顔の男性が人気を集めていましたが、塩顔男子が支持されるようになった背景には、男女平等な世の中になり、女性の社会進出が目覚ましいことも関係していると思います。男性に守ってもらわなければならないような危険な国ではないし、女性が経済的に自立するようにもなって、強い男性よりも、美しい男性を求める傾向が強まったのでしょう。
でも、男性に守ってもらいたいとか、引っ張ってもらいたいという願望も本能的にあるので、美しさの中に男らしい力強さも感じさせる、“中性”的な塩顔男子がマッチしたんだと思いますよ。アメリカや、徴兵制のある韓国などではたくましさを感じさせる男性が人気なので、塩顔男子ブームは、日本が平和であることの象徴の1つなのかもしれませんね。
高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
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