女子ワールド全開!! 「いがらしゆみこ美術館」こそ“結婚相手を見極める”デートスポットだ!
六本木ヒルズ、しながわ水族館、東京ディズニーランド、横浜みなとみらい――「デートぴあ」(ぴあ)に載っているド定番のデートスポットでは物足りないあなたへ。サイ女編集部が「カップルの愛を試す」ためのデートスポットを独自調査。ワンランク上のデートをご提案します。仲が急速に深まるか冷え込むかは、カップルたちの度量次第、いちかばちかの“博打”デートスポットはここ!
【第8回 いがらしゆみこ美術館】
男性と最も話の合わないネタって何だろう。お花やハーブの話? ファッションの話? しかし、それ以上に話が合わなさそうなのが少女マンガ、中でもお目々キラキラのお姫様が登場するような話だろう。なんだかんだ女は、ドレスにあこがれがあるけれど、男性は興味があるだろうか。「アントワネットのような格好をしたい」女子はたくさんいそうだが、「彼女にアントワネット風ドレスを着てほしい!」とか強く思ってる男子って少ない気がする。少女マンガに出てくる、かわゆ~いスイーツや、キュートなドリンクをいただけるカフェ~も、“女子”の世界のものである。
王子様とお花畑で戯れて、抱き合ってゴロゴロ転がって、勇気をバックにチューしたりする、女子の妄想の世界。そんな乙女チックな場所に、デートで行ってみたらどうなるだろう。果たして、彼はドン引きするのか、はたまた楽しんでくれるのか……。
岡山県・倉敷市にある「いがらしゆみこ美術館」。ここは、いがらし先生の、ぶれることのないブランディングを強固に感じる施設である。
まず1階は、カフェとお土産売り場とコスプレ体験場。そして2階は、いがらし先生の原画や漫画が展示されている。
さてこの美術館、まずは屋上に行くことをオススメする。ここにはアフロディーテ像があり、写真を撮ると恋が実るらしい。このあと、階下に広がるムンムン女子ワールドを、彼は受け入れてくれるのか。2人の愛はその試練を乗り越えることができるのか。アフロディーテ像にお祈りしよう。
お祈りが終わったら2階へ。ここは「美術館」の名に恥じない、原画の数々が。
残念ながら、これだけ何枚もいがらし先生のイラストがあるというのに、代表作中の代表作『キャンディ・キャンディ』の姿はない。権利問題で訴訟になり、原作者(水木杏子)の許可なしに使用できないことになってしまったからだ。だけどコミックスなら置いてある。