「ドナルドはチンポしゃぶってろ!」、マドンナがデモで火を吐く
スピーチを終えたマドンナは、自身の曲「Express Yourself」とマイケル・ジャクソンの「Human Nature」を息絶え絶えに熱唱。「Human Nature」の「アタシはあんたのビッチじゃないのよ」という歌詞を参加者に歌わせ、「ドナルド・トランプは、チンポでもしゃぶってろ!」と過激にシャウトした。
このマドンナのスピーチとパフォーマンスは賛否両論で、「ヒラリーに投票したらフェラチオするだの、トランプはチンポしゃぶってろだの、本当に下品」「娘もデモに参加しているのに、本当に下品。これじゃ息子に嫌われるのもわかる」「これが平和を愛する民主党支持者なんだよ。自分たちの思い通りにならないと、共和党支持者よりも過激に騒ぎ立てる、最低な奴らだ」と叩く声も多かった。
ほかにも、人気コメディドラマ『アグリー・ベティ』の主演女優で、ホンジュラス移民の両親を持つアメリカ・フェレーラがステージに上がり、「私たちはアメリカ。私たちは、これからもこの地に住み続ける」と宣言。映画『コレクター』などに主演している女優のアシュレイ・ジャッド、ニューヨーク出身の女優スカーレット・ヨハンソン、著名な女性活動家として知られるグロリア・スタイネム、物議を醸す作品を手がけている映画監督のマイケル・ムーアらも壇上に上がり、参加者の士気を高める言葉をかけた。
今回は、「世界中の人々と結束して女性の権利と平等を支援していく、民主主義と多様性を称賛するデモ」と「ドナルド・トランプに抗議するデモ」が合体したような形になったとはいえ、大統領就任式に合わせた抗議デモとして史上最大級だったことは間違いない。
非常に厳しい船出となったドナルドだが、「ウィメンズ・マーチ」は規模は大きかったものの比較的平和的なデモだったため、「昨日のデモを見たけど、我々は選挙したばかりじゃないか!? って思ってしまったよ。デモに参加した人たちは選挙で投票しなかったのかね? セレブたちは自分で自分の首を絞めているんじゃないか?」というツイートを投稿している。その後、「全てのデモの主張に賛同するわけではないが、人々に自分の意見を主張する権利があることは、しっかりと認識している」ともつぶやいており、「やけにものわかりがいい」「ハッキングでもされたのか」と冷やかすツイートが殺到したが、念のため大統領らしいことを言ったまでだろう。「トランプ新大統領VSセレブ」の戦いは、まだまだ始まったばかりのようだ。