コラム
角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第128回

富裕層向け保育園&ベビーシッター会社は見た目も大事! 新人スタッフを洗練させるのも経営者の仕事

2017/01/21 16:00
開校の案内に、給食のポップをつけて保護者へ紹介しました。過去に給食がネックで公立を選んだ人がいたので……

 私立小学校に通う娘の新学期が始まり、家族全員、超早起き生活に戻りました。この時期の朝5時は真っ暗で寒い。基本的に、登校時は婿が最寄駅まで車で送っていますが、婿がここ数日体調が悪く、久しぶりに弁当&送り当番をやったのですが、つらかったですよ。婿は偉いですね。

 「駒沢の森こども園」、新園の「衾(ふすま)の森こども園」、ベビーシッター事業の「森のナーサリー」を全部自分で回している状況だったのですが、3月から事務の女性が働いてくれることになりました。いまも事務の担当者はいるのですが、その方の事情で出勤日が減ってしまい、本当に困っているところでした。これで、お受験対策に集中できるのがうれしいです。

 そういえば先日、「有名小学校 幼児教室 懇談会」に参加してきました。私の経営する保育園は、幼児教室を兼ねているので、申し込んでみたんです。会の中で、平成31年度に東京農業大学の小学校が開校することを知り、先生に詳しくお話を伺ってみると、体験型の授業が中心で、自分の子どもに受けさせたいなと思う教育が詰まっていました。農大らしい体験型の授業と聞いただけで、わくわくします。きっと子どもらしい子どもになってくれそうです。世の中には子どもが泥だらけで遊ぶのを、嫌がる親(特にママ)もいます。見学に来た保護者の中に、「ミネラルウォーターで沐浴」という地雷としか思えない人にも出会いました。そんな家庭で育ったら、反抗期も来なくて、こじらせるとしか思えないですが……。

 魅力的な小学校が開校されるのはうれしいですし、しかもなんと働いている家庭に優しい給食! 保護者から「給食のある私立小学校って慶應以外どこですか?」とよく質問されるのですが(慶應の幼稚舎と横浜初等部が給食なのは有名です)、さっそく給食をアピールするポップを作って、「東京農大 稲花小学校」の紹介をしてみることにしました。働く親にとって弁当作りは最大の問題ですからね。

 その他、園児が受験する学校の先生にご挨拶をして、入試について質問したりしました。娘の小学校の校長先生も参加されていて、いつもとは違う場所なので、私のことはすぐにわからないかなと思っていたら、先に「角川さん!」と声を掛けていただきました。校長先生も大変ですね(苦笑)。

 私立小学校は優秀な生徒の獲得と受験者数をなるべく多く増やすことが仕事。お教室は有名小学校の合格率を上げることが仕事。合格率が高くないと生徒は入会しません。うちは立ち位置がちょっと違って、子どもに合った学校を見つけて、合格させることが仕事なのだと思っています。

■ヒゲの生えている女性保育士が……

 話が飛びましたが、事務スタッフが入ることになり、先日ゆっくり話をしたのですが、「ファッションに興味がない、ヘアメイクに興味がない」そうで、富裕層向け保育園&ベビーシッター会社に相応しい洋服を持っていないことがわかりました。ベビーシッター会社は、シッターを連れて面談に同行したり、新規利用の際はご挨拶に行ったり……いま全部私がやっていますが、利用者が増えると事務スタッフも外に出て、直接保護者と対応する機会が増えてくると思うので、服装とヘアメイクはとても重要です。「感じのいい人」じゃないと絶対にダメです。

 面接の時はスーツだったので、さほど心配はしてなかったのですが、保護者は目が肥えているため、これはまずい! ってことで、高島屋のバイヤーさんに服を選んでもらいました。メイクはボビイ ブラウンで、レッスンしていただき、お買い上げです。服とメイクが変わったら、もう別人。もともと色が白い美人さんでしたが、ぐっと洗練されました。「STORY」(光文社)の中の1ページかと思いましたよ。もちろん会社で支払をしたのですが、気分を悪くされないか心配でした。保育園のスタッフに話したら、「うらやましい」「ずいぶん高待遇ですね」「私もメイク教わりたい」などと言われました。意外にも世の中の人は、変身させられても嫌がらないのでしょうか? 会社の制服だと思えばいいのかもしれません。

 過去にプロデュースしていた保育園で、口元にヒゲがある女性保育士がいました(顔剃りしていないのです!)そこのオーナーさんが、「本人に言えない!」と言っていたので、「ヘアメイクを呼んでメイクレッスンを受けさせて、メイクさんに指摘してもらえば?」と提案したことがありました。大学を卒業してのスッピンは、マナー違反ですよ。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に「駒沢の森こども園」、2016年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」をオープンさせる。家庭では8歳の愛娘の子育てに奮闘中。

 

最終更新:2017/01/21 16:00
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