篠原涼子、「演技派女優」計画は失敗? スペシャルドラマ不振で「やっぱり現代劇向き」の声
明日よる9:00~は『愛を乞うひと』
篠原涼子 広瀬アリス@Alice1211_Mg ムロツヨシ@murotsuyoshi 平山浩行 鈴木梨央 杉本哲太 寺島進(友情出演) 豊原功補@kosuketoyohara 木村多江 上川@Kamikawa_STAFF超豪華出演者にも注目! pic.twitter.com/6fIOkZV364— 読売テレビ(ytv)【公式】 (@10ytv) 2017年1月10日
「彼女にとって『演技派女優』の肩書は、まだ早かったかもしれません」(テレビ関係者)
「彼女」とは、1月11日に放送されたスペシャルドラマ『愛を乞うひと』(日本テレビ系)に主演した篠原涼子のことだ。同作で篠原は虐待母と、その虐待を受けて育った娘という1人2役に挑んだが、視聴率は10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に終わり、視聴者の中には「力不足」という声も多かった。
このドラマの原作は、作家でエッセイストの下田治美が1992年に上梓した同名小説。愛し方を知らず、我が子に手を出してしまう母と、愛され方を知らない娘の壮絶な物語を描いたフィクションだ。98年には原田美枝子の主演により映画化。この作品で、原田は第22回日本アカデミー賞、第49回ブルーリボン賞、第23回報知映画賞、第72回キネマ旬報といった国内の権威ある映画賞や映画祭の主演女優賞を総なめし、さらに名声を高めたといわれる。
「篠原は、この映画をかつて見ていたそうで、オファーされたとき『念願がかないました』と意気込んだそうですが、やはり原田美枝子の演技が忘れられない方々には、インパクトが欠けたのかもしれません。やはり篠原さんは今を生きる役というか、現代劇が似合う女優でしょう」(テレビ誌ライター)
さて篠原はこのドラマ放送に先駆けて一大番宣キャンペーンを展開。『はじめてのおつかい』『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』『火曜サプライズ』といった日本テレビ系の人気番組に出演したばかりではなく、ドラマが読売テレビの製作でもあったため、放送当日に大阪にわざわざ飛び、『かんさい情報ネットten.』などの関西ローカル番組にも生出演するという力の入れようだった。
「彼女がここまで精を出したのにはワケがあるといわれています。これまで『anego』『ハケンの品格』(ともに日本テレビ系)『アンフェア』『ラストシンデレラ』(ともにフジテレビ系)と、彼女の主演作には外れがなかったのですが、2015年10月クールにフジテレビ系で放送された『オトナ女子』が全話平均8.7%と、篠原主演のドラマではなかなかお目にかかれない数字を出してしまったんです」(同)
同作の低迷は、ミスキャストが原因だといわれていた。実生活では、すでに6歳と2歳男児の母親である篠原が、ドラマでは恋に不器用で、ダメ男に尽くすアラフォー女性の役柄を演じ、ギャップがあるといわれてきた。これにより、視聴率女王と呼ばれた彼女の「神通力」もここまでかといわれるようになったという。
「そこで篠原は、『ダメ女性か、やり手のキャリアウーマンの役ばかり』という旧態依然としたイメージから脱皮して、より深みのある演技派への転身を図ろうとしたのでしょうが、やはり原田美枝子と比べられてしまう『愛を乞うひと』はハードルが高かったのでは」(前出・テレビ関係者)
もちろん今作での篠原の演技に圧倒されたという声もあるだけに、演技派への第一歩としてはまずまず成功したといえるだろう。
(後藤港)