「憂鬱じゃなければ仕事じゃない」……『世界の果てまでイッテQ!』イモトの名言に称賛の声
だがイモト自身、安室のファンクラブには入っており、先行発売されるチケットを入手するのは容易なはずで、スタッフからのこの提案を断ることもできたはずだが、これを引き受けたのには理由があった。
「ここまで相次ぐロケのトラブルで撮れ高がまったく足りていなかったのです。ビルとビルとのわずかな隙間に飛び降りるアクティビティ『ロープスイング』が、ビルオーナーから突然ロケNGを出されたり、ヘビのように足のないトカゲを、ヘビ嫌いのイモトが持てるか検証しようとしたものの、冬眠中だということがわかったり、また、2つの目のような形をした穴が開いている洞窟の下から満月を見ると神秘的な光景が広がると聞いてやって来たものの、ロケの時期はあいにくまだ月が見えない『新月』だったり……。そこでイモトは番組のために、あえてこの“安室チャレンジ”を承諾したのです」(同)
おなじみのスクール水着姿で飛び込もうとするものの、そこは冬の湖。そのときイモトが、自己催眠をかけるように連呼し始めたのが、「憂鬱じゃなければ仕事じゃない!」という言葉だった。しばらくすると、スタッフにも「ご唱和ください」と同じ言葉を唱えるよう呼びかけていく。テンションが上がりきったところでいざ入水。3回は失敗したが、4回目の挑戦で見事カプセルをゲットしたのだった。
そんなイモトの言動に対して視聴者は、
「憂鬱じゃなければ仕事じゃない! イモト、いいことを言うわぁ」
「イモトが言ってた『憂鬱じゃなければ仕事じゃない』って言葉がすごく好き。忘れないように背中に掘っとこうかな」
「これ、呪文みたいに唱えて今日も仕事乗り切ります」
と、一様に絶賛。正月明け、憂鬱な仕事始めをする人たちに活力を与えたようだった。
さて、このイモトの名言が生まれた8日放送回の裏では、柴咲コウ主演の大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)がスタートしていた。『イッテQ!』と大河の視聴率対決が注目されていたが、その結果は『直虎』が16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)に対し、『イッテQ!』は17.7%と、僅差で勝利した。勤続疲労もささやかれる『イッテQ!』城の女城主・イモトだが、この信念さえ持ってさえいれば、まだまだ安泰かもしれない。ところで、今回の名言とまったく同じタイトルの本『憂鬱でなければ、仕事じゃない』(講談社)も存在するが、イモトがそれを読んでいたのか否かはここでは追求しないでおこう。
(後藤港)