業界関係者が明かす、2016年秋ドラマ「評価を下げた主演俳優・女優」は?
『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)が、ラストで平均視聴率20.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、その影響で、メインキャストの新垣結衣や星野源にオファーが殺到しているといわれる今日この頃だが、逆に「今期のドラマで、ケチが付いた俳優・女優もいる」(テレビ局関係者)という。今回は業界関係者に、秋ドラマで評価を下げた主演俳優・女優を調査した。
まず1人目に名前が挙がったのは、全話平均8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で終了した『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(フジテレビ系)主演・吉田羊。吉田は今年4月にHey!Say!JUMP・中島裕翔との“7連泊愛”をスクープされ、JUMPファンから猛烈なブーイングを受けたほか、スキャンダルに厳しいジャニーズ事務所によって“干される”ともウワサされていた。
「そのウワサを吹き飛ばすように、吉田は地上波プライム帯の連ドラ初主演に大抜擢されました。彼女にとってはスキャンダルを払拭するチャンスだったはずですが、結局“爆死”というほかない結果に終わりました。また、視聴率が伸びなかったことで、“熱愛報道でのイメージダウン”が余計に印象づけられた上、関係者の間では『吉田は主役級ではない』との声も出ているそう。今後、民放プライム帯の主演は厳しいのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
次に、『THE LAST COP/ラストコップ』(日本テレビ系)で主演を務めた唐沢寿明にも、厳しい声が上がっている。日テレは7月期、『ラストコップ』放送枠である土曜午後9時に、『時をかける少女』を放送。同ドラマでは、黒島結菜やSexy Zone・菊池風磨ら若手を起用、また話数短縮も行い、経費削減を実施していたが、これらは全て『ラストコップ』に経費をつぎ込むための戦略だったといわれている。
「日テレは、開始前に『3週連続ラストコップ祭り』を放送するなど番宣にも力を入れており、超意欲作だったことがうかがえます。しかし、フタを開けてみると、全話平均8.3%と惨敗。視聴者の反応としては、『唐沢のギャグがサムい』『ノリが古臭くて笑えないし、恥ずかしくなる』など、唐沢のコメディ演技が不評のようでした。当然、演出や脚本も悪かったと思いますが、超期待作が大コケしてしまったことで、唐沢の評価もダダ下がり。業界内で“過去の人”という認識が広まりつつあります」(芸能プロ関係者)
同ドラマは、2017年に映画化することも発表されている。映画が失敗に終われば、さらにイメージダウンに拍車がかかりそうだ。
「過去の人といえば、織田裕二も同じですね。主演ドラマ『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)は、全話平均10.5%で終了。放送されたのが、『半沢直樹』など高視聴率ドラマを連発する日曜劇場枠だっただけに、かなりパッとしない数字といえるでしょう。共演者のディーン・フジオカ、中谷美紀、土屋太鳳など豪華布陣も生かせずじまいで、TBSは苦々しく思っているのでは」(テレビ局関係者)
同ドラマでは、織田が披露した“過剰な演技”も話題に。一部では、『相棒』(テレビ朝日系)の杉下右京や、英国ドラマ『名探偵ポワロ』の吹き替えを担当した熊倉一雄氏の“パクリ”とも指摘されていたが……。
「織田本人の耳にも届いたのか、ドラマ放送中に演技がマイルドになっていきましたが、今度はその迷走ぶりが『痛々しい』ともいわれました。織田には、代表作『踊る大捜査線』(フジテレビ系)シリーズのイメージを覆したいという意欲があったようですが、それが周囲に伝わっていながら実現できなかったことで、余計に哀れなイメージがついてしまいました。今後、ドラマにはお呼びがかからなくなりそうです」(同)
またいつか、彼らに挽回のチャンスが巡ってくることを祈るばかりだ。