『イケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果。』著者・音咲椿さんインタビュー(後編)

「わたしの真似はしないでください」外専女子がイケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果

2016/12/26 15:00

■母国語が違う同士で理解しあうのはやっぱり難しい

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音咲椿さん(撮影/インベカヲリ★)

――なるほど。そういうもくろみもあったんですね。では、外国人と結婚をしたいと望んでいる女性たちに何かアドバイスをお願いします。

音咲 決してコミックに描いた、わたしのような真似はしないでくださいってことです。いきなり相手のマンションに行ったこともありますが、やっぱり危ないですよね。いざ家に入ったら複数の男性がいて、強姦されるってこともないとは限らないし……自己防衛はちゃんとしたほうがいい。あとは、ロマンスに流されて欧米人の男性と結婚しても、離婚率が高いのは事実です。それだけ難しいってことだと思う。日本人同士、母国語でしゃべっていても齟齬があるのに、母国語が違う同士って理解しあうのはやっぱり難しいですよ。文化の違いとか、受け入れたり、受け止めたりすることがたくさんあるのは確かです。

――でも、音咲さんは、もう“外専女子”は辞められたんですよね。

音咲 うーん、そうですね、今はお休み中です。岩川浩二さん率いる「The Mackshow」っていう日本のバンドがあるんですけど、このバンドで日本人のリーゼントのカッコよさに目覚めてしまって。中でも、トミー・マックさんの大ファン。いま、追っかけをやってるんですが、ツヤツヤの黒髪のかっこつけたスタイル、これは欧米人には出せないですよ。ギラギラした日本人男子の色っぽさは、最高です! 


 やっぱり、その時々で男に求めるものって変わっていくんですよね。わたしの場合、30代前半で外専になった時は“顔”だった。いまは“金”と“人生の豊かさ”が大切。今のボーイフレンドも日本人で、50代の方。顔は普通ですが、雰囲気のある方で趣味人。美術のことをよく知っていたり、マナーもきちんと学んでいて、エスコートしてくれる。それに、恋愛対象が日本人に戻って思うことは、やっぱり、言葉が通じる、母国語が一緒というのはいい。ニュアンスがきちんと伝わりますから。だから、外国人のイケメンを見ても、全然なびかなくなりました。イケメンはもういりません。

 実は2017年は、ついに念願の海外に行く予定です。スペインの巡礼「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」に行こうと思っているんですが、そこには世界中からあらゆる年代の人が集まってきてるんです。今なら余裕を持って、欧米人の男子たちと交流もできるんじゃないかって。だから、いろんな意味でどんな出会いがあるか楽しみにしています。
(大泉りか)

音咲椿(おとさき・つばき)
福岡県大牟田市出身。東京工芸大学芸術学部映像学科にて現代美術を学ぶ。ブルセラ誌編集長、フリーカメラマンを経てポット出版「女の子×女の子のためのエロチックブック・Carmilla」にてイラスト、漫画家デビュー。趣味はポールダンス、フラメンコ、クンダリーニヨガ、おっかけ。好きな芸術家はマーク・ポーリン、ジョルジュ・ルオー、ジュール・パスキン。

最終更新:2016/12/26 15:00
イケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果。
付き合う男の振れ幅が大きい