ゆず、チケット代が「ジャニーズ超えた」? 1万円超の価格に「不信感」と波紋広がる
「夏色」や「栄光の架橋」などのヒット曲を持つ人気フォークデュオ・ゆず。11月26、27日にデビュー20周年を記念して東京ドームで開催した弾き語りライブ『ゆずのみ』は2日間で10万人を動員した。そんな不動の人気を誇る2人だが、今、ファンの間であることをめぐり、大きな動揺が広がっているという。
「チケット代がとにかく高いらしいんですよ。ファンの中には、『最初見たときは2人分かと思った』という人もいるくらいで、なんと1枚で1万5,000円なんです。オリジナルグッズ付きとのこととはいえ、ここまで高額なチケットはお目にかかれません」(芸能ライター)
そのチケットは、来年5月からの4大ドームツアーで、ファンクラブ「ゆずの輪」会員が先行で買い求めることができる「ファーストシート」という席の代金だという。これに対してファンは、「ゆずさん、チケットめちゃくちゃ高い。びっくりした」「ジャニーズより高いゆずのライブって、どんだけすごい演出になるんだろね」「来年のドームツアーが1万5,000円って、さすがに上げすぎ。ちょっと不信感が湧いてる」といった意見が上がっている。
「これまで、ゆずライブのチケット代は大体6,000~7,000円で推移してきましたが、先月のドーム公演『ゆずのみ』は8,000円でした。そして来年のドームツアーではいきなりケタが増えるという高騰ぶりです。もちろん、これまでのゆずチケットの中でも最高額です」(音楽関係者)
近年、アーティストのチケット代が高騰していることは一部で騒がれているが、その背景には、会場使用料がかさむことや、チケットの不正転売対策の一環ともいわれる。正規の値段をここまでつり上げておけば、転売屋といわれる業者も、なかなか手が出せないと音楽業界としては踏んでいるようだ。
しかし、今回ファンに驚きをもたらしているのは、チケット代だけではない。
「他アーティストのライブでは、もはや珍しいことではなくなってきていますが、来年のゆずのドームツアーでは、立ってライブを見ることができない『着席指定席』の導入や、入場時の顔写真付き身分証明書の提示など、今までのゆずライブでは考えられないシステムを導入しています。こうした試みも、少なからず波紋を呼びそうです」(同)
いずれにしても、ファンクラブ会員だけ座ることができる1万5,000円の「ファーストシート」一次先行受付はすでに今月15日から始まっている。エンターテインメントの価値は金額ではないとはいえ、この高すぎるチケット代は、ファンにとって「ゆず愛」が試される試練となるだろう。
それにしても、中高生など若いファンの経済的事情に鑑みると、この高騰ぶりは奇異に映る。結果として、ファン離れを引き起こさないことだけを祈るばかりだが……。
(後藤港)