『べっぴんさん』紀夫、長太郎……“カリスマ”のそばで苦悩する男たちに視聴者注目
ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!
『べっぴんさん』(NHK総合/月~土、午前8時) 戦後の焼け野原の中、坂東すみれ(芳根京子)が家族のため、そして女性たちのために子ども服づくりに邁進していく物語。神戸に本社を置く子ども服メーカー「ファミリア」の創業者たちの軌跡をモチーフにしている。
■12月10日(土)/60話~12月13日(火)/62話
60話では、百貨店への出品で大きな成功を収めたすみれたちの姿が描かれた。さらに、百貨店社長の大島(伊武雅刀)が妻とともにキアリスを訪れ、百貨店にキアリスの支店を出さないかと提案する。
一方、すみれの夫・紀夫(永山絢斗)は、すみれの姉・ゆり(蓮佛美沙子)が企画した洋裁教室の説明会を担当することに。人前に出るのが苦手な性格もあって、慣れない仕事に苦しんでいた紀夫は、任された説明会の場で、緊張のあまり客の前で倒れてしまう。視聴者からは、「紀夫くん、プレッシャーに潰されてそう」「緊張しすぎて倒れるのは、もしかしたら昔の人間不信を引きずってるのかな……」という心配の声が上がった。
61話ですみれたちは、キアリスの支店を正式に百貨店に出すことを決める。一方、紀夫は仕事中に倒れて以来、ショックのあまり家で寝込むように。ゆりとその夫・潔(高良健吾)は紀夫を心配するが、会社での紀夫の信用は地に落ちてしまう。そんな紀夫には、一部視聴者から「情けない」という声が上がったものの、「人には、向き不向きというものがあるのに……」「これ以上、紀夫くんを追い詰めないでほしい」といった同情のコメントが噴出。紀夫は“庇護欲を掻き立てるキャラ”として、広く視聴者に受け入れられているようだ。
62話で、いまだに家で寝込む紀夫を心配するすみれ。そんな中、すみれ、紀夫、ゆり、潔の4人は、すみれの父・五十八(生瀬勝久)に呼ばれ、近江の坂東家本家を訪れる。視聴者からは、すっかり坂東家の本家に馴染み、商売に関して相談もされるようになった五十八と、それを見てすねた様子の五十八の兄で、坂東家本家当主の長太郎(本田博太郎)の関係に「まるで会社での紀夫くんと潔くんのよう」「潔くんも五十八さんもカリスマ性があるタイプだから、『その上に立て』って言われる紀夫くんと長太郎おじさんは、しんどいよね……」との声も上がった。
近江から戻り、再び会社に出るようになった紀夫。しかし、そんな紀夫に、すみれが申し訳なさを感じるという不穏な雰囲気で終わった62話。今後、2人の関係性はどう変化していくのか、視聴者の注目が集まっている。