1学年全員にセリフ&平日と土曜日の2回開催! 小学校の学芸会は“配慮”だらけ
前にもこのコラムで書きましたが、娘ココが小学校に入ってから驚いたのは、学校・地域行事が多いこと。そんな中、年内ラストのビッグイベントとなる学芸会がありました。
ココたち1年生が演じる演目は、『はたけのしたはおおさわぎ』という演目で、ココが演じるのは「にんじん」の5番! にんじんは全部で11人、だいこん・じゃがいも11人ずつ、モグラ・カエルは15人ずつ、雷小僧は10人、人間が5人という登場人物で構成されていて、劇中には出演者全員に必ず一言はセリフが用意されています。誰か1人が主人公として目立つわけでもなく、1年生78人全員が均等でなかなか素晴らしい演目ですね。これだったら保護者から「なんでうちの子の出番が少ないんだ!」「なぜうちの子が主人公じゃないんだ!」というクレームも絶対に来ない。
ココはにんじん役に決まってから、宿題としてセリフ覚えの練習を出されていたので、オレも毎日のように台本を読みながらココと一緒に練習しましたね。ぶっちゃけ、練習といっても、ココのセリフは「いい汗かいたね」とか「はーい」とか、めちゃめちゃ簡単なんですけどね。さらに学校でも毎日学芸会の練習の時間があったみたいです。
ある日、学校から「生徒たちの衣装作りに参加してください!」と保護者に向けての募集用紙が回ってきました。それが平日の午後だったので、オレも妻くらたまも仕事で参加できなかったのですが……それでも何人かのママさんは手伝いに参加してくれたみたいで、本当に助かりましたよ!
あと驚いたことに、うちの小学校では学芸会を金曜日・土曜日の2日間連続で行うんですよ。生徒たちは同じ出し物を2回やるというわけ。ママ友がいうには、保護者の中には土日が仕事の人もいるため、見に来られない人たちのために平日もやるということらしい。最近の小学校は、クレームが来る前に完璧に根回ししていて、さすが! でもこの論理でいくと、いずれ運動会も休日と平日の2回やるってこと? つき詰めると入学式も卒業式も2回やることになるのか? まあ、それはないか。
しかし子どもたちに身を置き替えてみると、同じことを2日連続でやるって、なかなかしんどいと思うんですよね。ココに「明日から学芸会だけど、2回やるのは面倒じゃない?」と聞くと、「ぜんぜん! 明日は本番の練習だし、本番は土曜日だしね!」とのこと。なるほど、生徒には平日は「本番の練習」ということにしてるのか。だったら、生徒たちも本番さながらの舞台で練習してから翌日に備えるという流れで、心構えもできますね!