NEWS存続危機、山下智久ソロ活動のウラ側――“元側近”が見たジャニーズ事務所の内部
2016年はグループのレギュラーバラエティ『変ラボ』(日本テレビ系)が放送され、夏には『24時間テレビ 愛は地球を救う』(同)のメインパーソナリティを務めるなど、大活躍だったNEWS。03年の結成当初は9人で活動を開始したが、後に5人が脱退し、グループ存続の危機を乗り越えてようやく軌道に乗り始めたようだ。そんなNEWSの元側近スタッフが秘話を語っている『NEWS あの日のままで』(主婦と生活社)という単行本が、芸能マスコミの注目を集めている。
NEWSは03年に『バレーボールワールドカップ2003』のイメージキャラクターとして結成され、山下智久を中心に9人組で始動。ところが、デビューの翌月には森進一&森昌子の息子である森内貴寛が一部マスコミに喫煙ベッド写真が掲載され、「学業に専念する」との理由で脱退。以後もグループには次々と災難が襲った。
05年に内博貴が未成年で飲酒した事件によって無期限の謹慎処分を受け、その翌年には草野博紀も飲酒絡みのスキャンダルで活動を自粛。残った6人は“連帯責任”という形でグループ活動を休止し、半年後に再開したものの、11年になると今度は関ジャニ∞と掛け持ちだった錦戸亮がNEWS脱退を決断し、山下もグループを離れた。小山慶一郎、加藤シゲアキ、増田貴久、手越祐也の4人になったことで、NEWSは解散の危機に直面したことが本人たちによっても語られているが、同著には、当時の様子が“元側近”目線でつづられている。
「4人はメリー喜多川副社長や藤島ジュリー景子副社長に『絶対、やりますんで! 頑張りますから、続けさせてください!!』と頭を下げ、必死に継続を頼み込んだそうです。ジャニーさんではなく、この2人に話をつけた理由についても、事務所の経営体制が窺い知れる内容でした」(ジャニーズに詳しい記者)
一方、同書には脱退後の山下がソロアーティストとして活動を展開していく経緯が詳しくまとめられている。山下といえば、ソロになってからはSMAPの元チーフマネジャー・飯島三智氏がマネジメントを手がけるようになり、レコード会社もジャニーズ・エンタテイメントからワーナーミュージック・ジャパンに移籍。歌手業再開にあたり、飯島氏は制作サイドに対して「SMAPのアルバムを参考にしてください。ワーナーさん」と注文したという。
「この時、飯島氏がSMAPのアルバムは『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)を『アルバムにしているだけ』と話していたというエピソードが興味深いです。要は『スマスマ』で縁があった有名人やアーティストと一緒にアルバムを作っている形になりますが、飯島氏は『でも、それがいちばん効くのよ』と明かしていたそうです。また、同書によると、飯島氏はレコード会社が紹介したアーティストでも、『これはSMAPで使う』と言い出し、SMAPが所属するビクターエンタテインメントの案件に持っていくなど、手際よく差配してしまうとのこと。12年頃の“エロP”路線は、飯島氏がSexy Zoneを担当し始めた時期だったため、ふと言い出したことがきっかけだったようです」(同)
メンバーの脱退、活動休止など紆余曲折を経て現在の形におさまったNEWS。最近では小山がコンタクレンズのアイシティ・ハイグレードコンタクトの新CMキャラクターに起用され、来年1月には加藤が香里奈主演の連続ドラマ『嫌われる勇気』(フジテレビ系)で初の刑事役に挑戦する。苦労を重ねた分、今後は4人の活動がより充実することを願いたい。