「さんまは仕事の邪魔」「修造は時代遅れ」職場にいたら面倒な“理想の男性上司”タレントランキング
職場のストレスから逃れるため、「この人が上司だったらなあ……」などと、あこがれの有名人に理想の上司像を見いだした経験はないだろうか。明治安田生命では、毎年新入社員を対象とした「理想の上司」アンケートを実施しており、2016年の男性上司編では「1位:池上彰」「2位:松岡修造」「3位:明石家さんま」「4位:所ジョージ」「5位:タモリ」といった面々がランキング上位に並んだ。しかし、万人が彼らを「理想の上司」とは思わないはず。そこで今回は男女100名を対象に、「実際に職場にいたら、面倒くさそうな“理想の男性上司”」というアンケートを実施した。(Sagooooワークス調べ/調査地域:全国/調査対象:年齢不問・男女/有効回答数:100)
第1位に輝いたのは、39票を集めた明石家さんま。マシンガントークを生かして多数のバラエティ番組を仕切り、「理想の上司」ランキングでは常に上位となっている超大物司会者だが、
「場が和みそうなのはいいけど、大事な場面でもしゃべりっぱなしでうるさそう」(40代/男性/会社員)
「一見、明るくてよさそうな感じがするけれど、とにかくうるさそう。仕事の邪魔」(30代/女性/会社員)
「おしゃべり好きな上司で、仕事中に話しかけられてばかりで仕事がはかどらなさそうだから。でも、話し相手をしないと怒られそう」(40代/女性/その他専門職)
「仕事中ずっとしゃべり続けていそうで、それが毎日となると、とてもうるさく感じる」(40代/男性/会社員)
といった声が続出。実際に職場の上司だったら、うるさすぎて仕事にならないと考える人が多くいるようだ。また、「仕事だけでなく、ボケ・ツッコミなど会話でのレベルも求められそうなので」(40代/女性/専業主婦)「仕事中もお構いなしに笑いをとろうとしそう。笑わない、または作り笑いがばれたら『自分乗り悪いなぁ~』といって、しつこく笑わせようとしそうだから。そのせいで自分の仕事が進まなくなりそう」(30代/女性/パート・アルバイト)「自分中心で、まったく話を聞いてくれなさそう。また、笑いにとても厳しそうだから」(10代/男性/学生)など、さんまの“笑い”へのこだわりの強さについていけなさそうだという声も上がっている。
そして第2位にランクインしたのは松岡修造で、さんまに僅差で迫る35票を獲得している。元プロテニス選手で、現在はスポーツキャスターとして活躍する松岡は、そのポジティブな言動から理想の上司としても高い人気を誇る。しかしそんな松岡には、
「暑苦しい。情熱がありすぎて部下としてついていけない気がするから」(20代/女性/専業主婦)
「ただただ暑苦しい。気合だ、根性だと言われたくない。おまけに体も大きいので余計に存在感がある」(40代/女性/無職)
「とにかく熱すぎる。こちらが見ているだけで疲れそうだから。あとはジェスチャーが過剰なところ」(30代/男性/会社員)
「とにかく熱く、うっとうしいと思う。部下のことを客観的に見られず、感情移入して暴走しそう」(20代/男性/パート・アルバイト)
「熱血でもいいのですが、あまりにも熱血すぎて困る。説教されても困るからコソコソ話もできずに気をつかいそう」(40代/女性/会社員)
など、松岡の個性でもある“熱血さ”を煙たがる声が集まった。さらには「うるさくて気が散りそうです。また、全てを精神論で片づけられそうな気がします」(40代/男性/会社員)「根性といった精神論でものを語ってきそう。時代にそぐわないし、毎日会っていたら心身共に参りそう」(20代/女性/専業主婦)といった意見も。職場に精神論を持ち込むのは、時代遅れと考える人が多いようだ。
続く第3位に選ばれたのは池上彰で、13票が集まった。ジャーナリストとして数々の番組に出演し、時事問題を明快に解説する姿で人気を呼んでいる池上だが、「細かなところまで理詰めで話されそうなので、うかつに話をできなさそう。冗談すらいいにくい雰囲気がある」(50代/女性/専業主婦)「頭が良すぎる。几帳面そうで、側にいると窮屈な上司だと感じる」(40代/女性/自由業・フリーランス)と、仕事ができる人だからこそ、上司にしたくないという声が。また、「選挙番組のあの鋭いツッコミが自分に来ると思うと……。論理的に逃げ場なく追い込まれそう」(40代/男性/自営業)と、ネット上で“池上無双”と呼ばれる、政治家への鋭い質問攻めを恐れる人もいた。
そして8票を集めて第4位にランクインしたのはタモリ。『笑っていいとも!』(フジテレビ系)最終回では、SMAP・香取慎吾が「番組に遅刻をした僕を、タモさんは叱らなかった」と語るなど、“怒らない”キャラとしても知られているが、「チクチク嫌味をいってきそうな感じがするので。それと飲み会などに誘っても、断わられそうだから」(30代/女性/専業主婦)「ニヤリと笑いながら嫌味をいいそうだから。サングラスをかけている分、表情が読めないところも不安です」(40代/女性/自由業・フリーランス)など、嫌味っぽいというイメージが強い様子。また、「掴みどころがなくて、困難な局面で相談していいのか、頼っていいのかわからないので」(20代/女性/学生)など、何を考えているのかわからない点も、上司としては不適格だと思われているようだ。
第5位となったのは所ジョージで、わずか5票。票数こそ少ないものの、「仕事をせずに、仕事と関係のない趣味のことばかりやっていそうなので」(30代/男性/会社員)「仕事できないのに、ノリだけで生き残ってそうで面倒」(30代/男性/会社員)と手厳しい意見が寄せられている。
いずれも理想の上司として人気を集めている有名人だが、意外にも反発心を抱いている人は多いようだ。しかもアンケートの結果を見ると、その人ならではの個性が反感を買っている場合が多い。結局のところ、誰にでも好かれる上司は存在しないのかもしれない。