買ってはいけない福袋2017 「豪華○点○万円相当」のコピーには要注意
12月に入り、既に福袋戦線が佳境を迎えている。デパートやファッションブランドの多くが、ネット通販での予約受付をスタート。人気の福袋を手に入れるための競争は年々激しくなっており、予約開始と同時に売り切れてしまう場合も珍しくはない。とはいえ、「鬱袋」と呼ばれるハズレをつかんでしまい、正月早々から後悔している人が多いのもまた事実。そこで、最新の福袋情報を365日更新しているサイト「福袋ニュースカレンダー」管理人のMOMOTA氏に、お得な福袋の見分け方を聞いた。
——福袋は正月に買うものだと思っていたんですが、最近は時期が早まっているそうですね。
MOMOTA氏(以下 MOMOTA) もともと福袋は春・夏・秋・冬と年に4回販売されていたんです。それが近年は秋の福袋がなくなり、新春福袋が前倒しになってきました。ネット通販では10月頃から順次デパートなどでの予約受付が始まり、12月の半ばまでには有名ファッションブランドやコスメなどほとんどが出尽くしてしまいます。
特に12月1日は人気福袋の予約受付が集中していて、「日本版ブラックフライデー」と呼べる状態。池袋の激戦区、西武百貨店や東武百貨店では、店舗でも12月頭から福袋を販売しているんですよ。
——福袋を買いたいと思っても、失敗するリスクを考えると躊躇してしまいます。
MOMOTA 私なら、地元の商店や小さな雑貨店などでは購入しませんね。こうした店では、いまだに売れ残りの処分品を詰めているものが多いんです。やはり安心なのは、大手のブランドやデパートの福袋でしょう。近年はヘタなものを売るとネットやメディアで叩かれるので、粗悪品は滅多にありません。過去に「臭い」「シミがある」「ほつれている」などひどい苦情が続出してSNSで炎上した女性ファッションブランドのUngridも、昨年は好評だったようですよ。
ひと昔前は福袋といえば「おみくじ感覚」だったんですが、最近は「バーゲンを超えたバーゲン」を期待する人が多く、要求のレベルが高くなっています。そのため、いわゆる「鬱袋」「ゴミ袋」は全体的に減っていると思います。
——とはいえSNSを見ると、まだまだ「鬱袋」で盛り上がっている人は多いですよね。
MOMOTA ネットで叩かれているのはほとんどがファッション系です。近年は事前に中身を公開する手法が主流ですが、画像では質感や色合いが伝わりづらいため、「イメージと違う」とがっかりする人が多いようです。また、「豪華○点○万円相当」といったキャッチコピーにも要注意。商品数で推してくる福袋は海外生産で質が悪い確率が高く、○万円相当という数字には根拠がない場合が多いんですよ。