米倉涼子『ドクターX』全話平均20%超は至上命題? “遠藤憲一復活”に見るテレ朝の荒い鼻息
大方、予想されたていたこととはいえ、米倉涼子主演の人気医療ドラマシリーズ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系/木曜午後9時~)が好調だ。
初回は20.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で大台超えのスタート。第2話こそ、19.7%とわずかに大台を割ったものの、第3話は前番組の『SMBC 日本シリーズ2016 第5戦 日本ハム×広島』が17.4%の高視聴率をマークした効果もあり、50分遅れの放送ながら24.3%と今シリーズ最高を記録。11月3日放送の第4話も21.3%と好調を維持し、ここまでの平均は21.3%と上々の視聴率だ。
『ドクターX』は第1シリーズ(2012年10月期)こそ、全話平均19.1%にとどまったが、第2シリーズ(13年10月期)は全話平均23.0%、第3シリーズ(14年10月期)は全話平均22.9%と大台超えが続いているだけに、テレ朝としては、今シリーズもなんとしてでも20%台をキープしたいところ。
そのためのテコ入れには余念がなく、第4話から鈴木浩介(原守医師)が登場。そして、第5話(11月10日放送)では、視聴者の待望論が高かった遠藤憲一(海老名敬医師)が復活する。遠藤は第2シリーズ、第3シリーズ、スペシャル(今年7月3日放送)に出演。現・東帝大学病院院長・蛭間重勝(西田敏行)に忠実に尽くす“しもべ医師”の役を演じてきた。同ドラマには欠かせないキャストだが、今シリーズは、フジテレビ系の木曜ドラマ『Chef~三ツ星の給食~』(木曜午後10時~)に出演していることを配慮してか、メンバーから名が外れていた。
遠藤演じる海老名医師は、現在、国立高度医療センターの金沢分院に飛ばされているが、窮地に陥った親分・蛭間院長を救うべく、金沢からはせ参じるという展開。出演するのは第5話、第6話(11月17日放送)のみのゲスト扱いではあるが、高視聴率キープに貢献することは間違いなさそうだ。『ドクターX』がどれだけ数字を伸ばすか、目が離せない。
(田中七男)