数学教師に受刑者も!? SNSでチャンスをつかんだイケメンモデルたち
■ショーン・オプリー
米ジョージア州出身のショーンは、17歳だった2006年に「Myspace」に投稿した、プロムの写真がきっかけでモデルに。人気リアリティ番組『アメリカン・ネクスト・トップ・モデル』のスタイリスト、ノール・マリンが写真を見て、発掘したのだ。「高校時代はスポーツばかりしていて。モデルになろうなんて、これっぽっちも考えていなかった」という彼は、お試し感覚でモデルを始め、わずか1年半の間にカルバン・クライン、ジョルジオ・アルマーニなど大手ブランドのキャンペーン・モデルに抜てきされるように。
男性モデル界では「キャンペーン・モデルになると大金を稼げる」「ランウェイや雑誌は、キャンペーン・モデルになるためのPRの場」とされているが、ショーンの場合、いきなり大手ブランドからキャンペーン・モデルに起用され、大金を稼ぐ売れっ子スーパーモデルとなったのだ。
ショーンは身長185cm、髪の毛はブラウン、目は澄んだブルー。細マッチョで顔が小さくマネキンのような外見をしている。「モデルをするにあたって、何も勉強したことはないし努力したこともない」という生まれながらのスーパーモデルである彼の、13年の年収は150万ドル(約1億5,000万円)。14年11月にリリースされたテイラー・スウィフトの「Blank Space」のミュージックビデオに出演し、ファッションに感心のない人にも顔が知られるようになった。
今もブランドのキャンペーン、ランウェイ、雑誌に引っ張りだこのショーンだが、「27歳はこの業界では年寄り」だと冷静に分析。不動産やクラシックカーなどに投資し、資産を増やしている。また、モデル引退後には俳優に挑戦したいと考えており、数年前から演技のレッスンを受けているとのこと。すでに俳優デビューも果たしており、米ケーブル局HBOの人気コメディ『Veep』や、動画ストリーミングサービス「Netflix」で配信中の映画『XOXO』にも出演している。
■マシュー・ノズカ
「インスタグラムでスカウトされた男性モデル」として全米の注目を集めた、ピッツバーグ出身のマシューは、21歳だった14年に大手モデル事務所「ウィルヘルミーナ」のスカウトマンの目に留まり、モデルになった。マシューは当時大学生で、バスケットボールをするためにジムで体を鍛え、小遣い稼ぎに父親の大工の仕事を手伝うという日々を送っていた。大工仕事の後、半裸姿で撮影した1枚の記念写真が、モデル事務所スカウトマンの目を引いたのだ。
スカウトマンは「アメリカンドリームそのまんまの男がいて驚いた。ブロンドで体も引き締まっていて、身長は188cmくらいだなとわかったし。完璧だと思いメッセージを送った」とのこと。マシューは「ウィルヘルミーナってなんだ!? って不審に思って、母に聞いたら、“『アメリカン・ネクスト・トップ・モデル』の優勝者が契約結べる事務所よっ!”と興奮して。それならばってことでモデルに挑戦してみることにした」とインタビューで回想している。
ウィルヘルミーナと契約を結んだマシューは、すぐにアストリッド・アンダーセンやモンクレールのキャンペーン・モデルに抜てきされ、トム・フォード、ヒューゴ・ボスなど世界的ブランドのモデルを務めるようになった。DKNYの広告ではカーラ・デルヴィーニュと共演。売れっ子モデルの仲間入りを果たした。
なお、モデルになるきっかけを与えてくれたインスタグラムだが、モデルになる前は1,000人だったフォロワーが現在は43万を超えるまでに激増。仕事の写真だけでなく、プライベート写真も大量に投稿していることから人気を集めている。
■ベン・ノードバーグ
イギリス出身のベン。彼がモデルを始めたきっかけは、モデルだった交際相手のインスタグラム。ベンの写真を見た、大手モデル事務所「ネクスト・モデル・マネージメント」のスカウトマンからアプローチを受けたのだ。
ベンはスケートボーダーとして活動しており、その業界では名が知られていたが、「あくまでスケートボーディングが一番だけど、ほかのことに挑戦してもいいかな」という軽いノリでモデルをするように。小顔、長身、細身のモデル体型で、品のある優しげな顔は多くのデザイナーの目を引き、すぐにDKNY、バーバリー、イヴ・サンローランのキャンペーンに抜てき。トップモデルとして活躍するようになった。
11歳の頃から夢中になっているスケートボードは現在も続けており、彼のインスタグラムにはモデルだけでなく、スケートボーダーとしての写真や動画が投稿されている。DKNYメンズのキャンペーンで共演したカーラ・デルヴィーニュからタグ付けされたことで1万2,000もフォロワー数が増えたことも。現在のフォロワー数は11万人を誇っている。
■ジェレミー・ミークス
14年、「イケメン過ぎる犯罪者」として全米をフィーバーさせたジェレミーは、治安が悪いことで知られるカリフォルニア州ストックトン出身。地域で急増する銃撃戦や強盗事件に関わっているギャングの一員とされ、銃を所持していたために、同年6月18日に逮捕される。ストックトン警察署でマグショットが撮影され、署の公式Facebookに「容疑者」として投稿された。02年・07年にも逮捕、服役している札付きのワルであることから、警察は「さらし者」として公開したのだ。
だが、そのマグショットを見たアメリカ人女性たちが「超タイプ」「イケメンすぎる」と大騒ぎ。丸坊主でカメラを見据えているなんてことのないショットなのだが、吸い込まれそうなグレーブルーの瞳に分厚い唇、左右対称的なバランスのとれた顔のパーツに、ちょっとひげが生えている顔が「たまらなくセクシー」で、首をかしげているのも「母性本能をくすぐられる」そう。ジェレミーのマグショット写真は、たちまち10万近くの「いいね!」を集めた。
ジェレミーと共に数多くの修羅場をくぐり抜けてきた妻は「バカにしてる!」と大激怒したが、女性たちのフィーバーは止まらず。モデル事務所も「完璧な顔立ち」だと注目し、罪を償ったらプロのモデルにとオファーされるようになった。「仕事の量によりばらつきはあるが、月に3万ドル(約302万円)くらいまで稼げる」と具体的な金額まで提示するモデル事務所も現れ、「からかってるだけだろう」と疑っていたジェレミーも「神が与えてくれた更正のチャンスかも」とその気に。今年3月に出所し、ロサンゼルスとニューヨークを拠点にするタレント事務所「ホワイト・クロス・マネージメント」と契約した。
32歳にして真っ当な人生を歩み出したジェレミーのインスタグラムには、肉体美をアピールする写真が多数投稿されており、今後が期待されている。