『SMAP×SMAP』厳戒態勢でも一体感が出てしまった、メンバー5人の絶大な信頼感
しかしこのエピソードは、なんとも素敵で、しかも示唆に富んだものだ。やっぱり、心の中ではメンバー全員がSMAP大好きなんだな。時にはわだかまりをつい忘れ、一体感を出してしまう。涙、である。なんといっても1988年から活動し、CDデビューからでも25年。その間に蓄積された信頼感は絶大だったはずだ。そう、昨年までは。
これをぶち壊したのは、もちろんジャニーズ事務所副社長のメリー喜多川氏だが、ここまでズタズタにされたのだから、やはり一度は解散しないと、どうにもならないのだろう。『NHK紅白歌合戦』も出なくていい。しかし今回のエピソードを見れば、今後何年、いや何十年後かもしれないが、いつか恩讐を乗り越えSMAPは再結成してくれるのではないかと期待してしまう。
ジャニーズ事務所もこれからさらに世代交代が進むはずだ。芸能界の勢力図も大きく変わるだろう。そんな時、SMAPメンバーそれぞれがどんな決断をするのか。末長く楽しみにして待ちたい。
「自身」の長期名物連載「シリーズ人間」。かつて「自身」を100万部雑誌に押し上げた同誌の“顔”というべき人物ルポだ。
そんな歴史ある連載、今週は素敵だ。取り上げた人物は“なにわのニューハーフ弁護士”仲岡しゅんさん31歳。
「真っ赤な口紅に、まぶたも赤のアイシャドー。パンツスーツに包まれた170センチの長身をまっすぐに伸ばし、さらに15センチのヒールを履いて、長い脚をきわ立たせる」
そんな仲岡さんのかっこいい写真が大きく掲載されているが、しかしかっこいいのはその姿だけではない。ときには大阪ミナミのぼったくりバーに自ら乗り込み、依頼人がぼったくられた金を見事に取り戻す。被差別部落問題に取り組み、マイノリティに寄り添う。
「物事は、下から見ないとあかんと思ってる」
「どっかの市の前市長とか、どっかの国の現首相とかね。そういう権力を振りかざす奴らをしばくために私は弁護士になったんですよ」
「偉そうにふんぞりかえる奴らが許せないんや」
しびれます! そんな仲岡さんの活動や生い立ちについてはぜひ誌面で読んでほしいが、老舗週刊誌、さすがは目の付けどころが違う素敵なルポだった。
余談だが、「自身」の歴史も描かれている『週刊誌風雲録』(文藝春秋、高橋吾郎著)に、びっくりな「自身」の“裏歴史”が紹介されていた。
それは昭和35年2月、現皇太子の浩宮が誕生したが、しかし皇太子(現天皇)一家の写真は宮内庁公認のものしか手に入らなかった。だが「自身」は写真好きの浩宮待医が東宮御所で撮った写真を街の写真屋に出していることをキャッチ。さらに写真屋のアルバイト店員を“買収”して、現像済みのフィルムを持ち出させ写真入手に成功したという。そして浩宮ご生誕1年にあわせ、「おめでとう! 満一才!」との大特集を組む。その売れ行きは70 万部で返品率3%!
宮内庁も自身の管理責任が問われるため、ことは表沙汰にならなかったというが、すごいエピソードだ。こんなゲリラ的な手法は現在では無理かもしれないが、その精神は引き継いでいってほしい。今週の「シリーズ人間」と合わせて、つくづく思った。
「セブン」のワイド特集で、スクープが。それが中谷美紀と、同世代の外国人男性との熱愛記事だ。
この時点では「セブン」も男性の素性を掴めなかったようだが、この報道を受けて事務所が発表したのが、中谷のお相手が世界的オーケストラであるウィーン・フィルハーモニーのドイツ人ビオラ奏者ティロ・フェヒナー氏だということ。
中谷といえば、前カレの渡部篤郎といろいろあったが、それ以上の大物をゲット! さすがです。