中森明菜、体調不良を想像させる“あり得ないディナーショー構成”
ストレスによる免疫力低下で体調を壊し、芸能活動を休業している“歌姫”中森明菜(51)の7年ぶりディナーショーが、いよいよ12月4日から始まる。全国7都市10公演のチケットは完売。料金は、ファンクラブ会員限定の特典付公演が5万円、その他会場は、S席4万2,000円~4万6,000円となっている。
2010年に企画されたディナーショーは、体調不良で全公演キャンセルになった明菜。そのときの損失は約1億円といわれていた。長期休養後の14年、『NHK紅白歌合戦』に出演し、翌年1月には5年ぶりのシングル「Rojo-Tierra-」を発売、そのまま復帰かと思われたが、その後、明菜の姿を見ることはなかった。
そんな明菜のディナーショーだ。ファンが殺到するのはわかりきっている。しかし、ディナーショー直前の今になっても、いまだ公の場に姿を見せない明菜に、不安が募ってしまう。やはり体調の問題があるのだろうか。
長野の「ホテルブエナビスタ」で行われるディナーショーが、あり得ない2部構成である点も気にかかる。午後5時から、まず約200人の来場者がディナータイムとなり、午後7時に場所を移動してショーを見るのだが、そのショーには、まだ食事をしていない約200人も加わる。計400人のコンサートだ。そして、ショーの後、午後8時30分から、食事をしていない約200人がディナーを楽しむといった構成である。
本来ならば、2回のステージを務めなければ成立しないディナーショーを、無理やり1回で済ませる構成にしたように見える。なぜ、この方法を取らざるを得なかったのかと考えると、やはり体調面が不安定なのではと思えるのだ。
11月30日には、カバーアルバム『Belie』が発売され、特典として「12月13日の大阪公演」が当たる応募抽選券もついているという。チケットを取れなかったファンにとっては、なんとも喜ばしいプレゼントだろうが、ファンが盛り上がれば盛り上がるほど、私は明菜が心配になってくる。
とある明菜ファンは「考えたくないですけど、もしキャンセルになっても、ディナーショーのチケットは払い戻しません。記念だから。私みたいな考えのファンはかなり多いと思います」と言っていた。もしディナーショーが行えなくなった場合、本当に払い戻しをしないファンが大勢いたら、ホテル側にキャンセル料を支払っても、アルバムのプロモーション経費だと思えば、安上がりかもしれない。本当に明菜は、歌えるのだろうか。
石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。