電波発言を繰り返していたカニエ・ウェストが、精神崩壊と見なされ措置入院
米誌「People」は、消息筋の「カニエは力尽きた状態」「ツアーの合間に、自分のブランドのデザインをするなど、昼夜休むことなく働き詰めだった」「ワーカホリックのカニエだが、さすがにダウンしてしまった」という話を紹介。
そして、この日の夕方、米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」が、カニエが精神鑑定を受けるためUCLAメディカル・センターに措置入院させられたと報道したのである。
「TMZ」によると、カニエは21日の午後、フィジカルコンディションを見てもらっているトレーナーの家で、担当医から極度の睡眠不足についての診察を受けていたとのこと。その際、精神的に不安定となり、錯乱状態に陥ったため、911を要請。医師は「患者の名前はジム・ジョーンズ」と仮名を使い、「39歳、172cm、79キロ、睡眠不足と脱水のため、一過性の精神異常を起こしている」と伝えたようだ。
医師はまた、トレーナーが所有するジムで、カニエがスタッフに対して暴行を加えようとしたともいい、「5150」措置を取ることにしたそう。「5150」はカリフォルニア州警察が使っている無線コードの1つで、精神が錯乱し、自分や他人を傷つける恐れがある危険人物などを指すもの。「5150」措置とは、その危険人物を少なくとも72時間の厳戒体制のもと、精神科病棟に入院させ、精神鑑定を行うことである。カニエは救急隊員が到着した頃には落ち着いていたというが、病院に行くことに抵抗したため、手錠をかけられ、救急搬送されたとも報じられた。
複数の米大手メディアは、今回の精神崩壊のきっかけは、10月3日にパリで最愛の妻、キム・カーダシアンが被害に遭った拳銃強盗事件だとしている。そのキムは、カニエの錯乱騒動の最中、ニューヨークに滞在。拳銃強盗事件後初となるチャリティーイベントに出席するために、ロサンゼルスから離れていたのだ。しかし、カニエが措置入院させられたことを知り、すぐカニエの元に戻り、ずっと付き添っているそうだ。
カニエは残りのツアーをキャンセルしたことで3000万ドル(約33億円)のコンサート収入を得られなくなったほか、会場などへのキャンセル料や違約金を支払わなければならなくなり、かなりの損害を被ったと見られている。しかし「TMZ」によると、カニエはコンサートを行うにあたり、保険に加入しており、もし今回の「5150」措置で正式に「静養が必要な精神病」だと診断された場合、キャンセル料や違約金、カニエが得られるはずだったコンサート収入などが保険金で賄われる可能性が高いという。
カニエはコンサートで「頭に送り込むな」と発言をしていたことから、幻聴、幻覚の症状が出ているのではないかと心配する声も上がっている。しばらく休養することになるのか、はたまたすぐに復活するのか。ファンは心配しながら見守っている。