SMAP、パラリンピックイベントにファン感激! 演出の“愛”に感謝の声
11月22日に国立代々木競技場第一体育館で開催された、日本財団パラリンピックサポートセンター(以下、パラサポ)主催のイベント『ParaFes 2016~UNLOCK YOURSELF~』。SMAP・香取慎吾が手がけた巨大壁画のレプリカが展示されることなどから多くのSMAPファンが会場に詰めかけ、現場は“SMAP愛”に包まれていたという。
SMAPは昨秋、パラサポの応援サポーターに就任。絵画が趣味の香取はパラリンピック競技団体共同オフィスに「i enjoy!」をテーマとした記念壁画を寄贈し、メンバーも同席の上でお披露目していた。その後の解散発表を受けて5人でのサポーター活動は厳しい状況となったが、パラサポは個々の起用について「引き続きパラリンピックを盛り上げるためにご協力いただきたいと考えております」と、前向きにコメントした。
そして、今回の『ParaFes 2016』で壁画のレプリカや制作過程を収めたメイキングムービー上映が行われると発表され、SMAPファンは香取の作品を一目見ようと、チケットを入手。期待に胸を膨らませて会場へ足を運んだようだ。
「慎吾くんの壁画やその解説文は会場入口に展示されていましたものの、撮影は禁止されていました。解説文をメモしたり撮影する人がいた場合、その都度スタッフの方が注意していましたね。会場には5,000人以上のお客さんが入っていたそうで、事前に主催者側に問い合わせたSMAPファンの方がTwitterで『ペンライトの持ち込みが可能』と拡散したことから、コンサートグッズのペンライトを持参するファンも多かったです」(イベントに参加したSMAPファンの女性)
同イベントはパラスポーツの普及啓発を目的とし、「スポーツと音楽の祭典」と銘打った入場無料のショー。リオパラリンピックのメダリストによるパフォーマンスやトーク、アーティストによるライブなどが行われたという。
「オープニングでは『Samba de Janeiro』という楽曲とともにサンバ隊が登場したのですが、思わずSMAPのコンサートを思い出して興奮しちゃいました。SMAPのコンサートは必ずといっていいほどサンバ隊が出てステージを盛り上げてくれますし、この曲は2002年の『Drink! Smap! Tour』でも使用されていましたから。その後、ギタリストのマーティ・フリードマンが登壇しましたが、彼は12年の木村拓哉くんのソロ曲『La + LOVE & PEACE』の作曲者で、コンサートにもゲスト出演したことがあるんです。偶然ですが、SMAPコンサートに関連した演出が続いたことに感激しました」(同)
香取のメイキング映像が上映されたのは、イベント後半、セット転換の時間だった。ファンは香取の制作過程やインタビューにじっくり見入っていたが、草なぎ剛の話が出た際は笑いが起きる一幕も。しかし、香取がパラリンピックやこの壁画にかける思いを明かすと、会場のあちこちで鼻をすする音が聞こえたという。
「慎吾くんが画の写真を見せた時、剛くんは『今までの慎吾の画の中で一番良い』と熱く語り始めたとか。『今までの画をそこまで見た?』と、剛くんにツッコミをつぶやいた慎吾くんに、客席はドッと笑っていましたね。また、慎吾くんはメイキングの中で、パラリンピックサポートの第一歩が『この絵を描くこと』だとコメント。この話をもらえたことが本当にうれしかったようで、『i enjoy』のテーマ通り、『超楽しい』と言いながら作業する姿が印象的でした。また、壁画については『楽しい時ばかりじゃないかもしれないときに、ちょっとでも楽しく明るい気持ちになってもらえたら』とも。この画を見ることで、選手やスタッフの気持ちが一瞬でも晴れやかになったら……という願いを込めて描いたようです。こうした発言から“慎吾くんやSMAPはパラサポの活動を続けたかったんだろうな”と思うと、涙が止まりませんでした」(同)
そして、終盤のライブには歌手の大黒摩季が登場し、ヒットソング「熱くなれ」と「あなただけ見つめてる」を披露。最後は中居正広主演ドラマ『味いちもんめ』(テレビ朝日系)の主題歌「ら・ら・ら」の大合唱となり、またもSMAPファンの涙を誘ったとか。出演者がステージに集合し、大盛り上がりの中で終演を迎えるも、さらに胸を打つ“演出”が待っていたという。
「出演者が退場する場面で、突如『世界に一つだけの花』が場内に流れ、会場からは『キャー!』という歓声が沸き上がりました。退場時のBGMとして曲を流してくれたのですが、SMAPコンサートさながら、ファンはノリノリに。周囲のSMAPファンは感動しつつ踊っていたのですが、次にまさかの『オリジナルスマイル』まで流れて、笑い泣き状態でした。出番を終えたダンサーさんもステージ脇でSMAPファンを見ながら踊ってくれましたし、おそらくファンではないお客さんが、帰りがけに『すごいね。SMAPって愛されてるんだね』とつぶやいていたほど、素敵な空間でした。また、日本パラリンピック委員会の山脇康委員長が1階席後方の機材スタッフにあいさつしている際、ノリノリな2階席を見て笑みを浮かべていたんです。SMAPファンから『ありがとう~! パラリンピック応援します!』などの声がかかると、グーポーズや手振りで反応してくれていました」(同)
主催者側のSMAPに対する愛が感じられ、「とにかく温かい現場だった」という『ParaFes 2016』。出席はかなわなかったが、メンバーも喜んでいることだろう。