『べっぴんさん』すみれの夫・紀夫、ついに帰還も……「めんどうくさい男」と視聴者辟易!?
ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!
『べっぴんさん』(NHK総合/月~土、午前8時) 戦後の焼け野原の中、坂東すみれ(芳根京子)が家族のため、そして女性たちのために子ども服づくりに邁進していく物語。神戸に本社を置く子ども服メーカー「ファミリア」の創業者たちの軌跡をモチーフにしている。
■11月19日(土)/42話~11月21日(月)/43話
42話では、これまでの「ベビーショップあさや」を、君枝(土村芳)、良子(百田夏菜子)、明美(谷村美月)、すみれの4人の名前から一文字ずつ取り、「キアリス」と名づけ、本格始動させることに。そして、ついに視聴者が待ち望んだ、すみれの夫・紀夫(永山絢斗)が戦争から帰還。すみれと娘のさくらを見ながら自分の頬をつねり、ゆっくりと近づいてくる静かな演出に、視聴者からは「これこそ神回」「こんなに目がウルウルする朝ドラ初めてだ……」「すみれの手を力強く握るだけの静かな再会の演出が、最高だった」と感動の声が飛び交った。
しかし一転、43話では紀夫がトラブルを引き起こす。紀夫は自身の歓迎会で、君枝と良子の夫に「妻を働かせて心配じゃないのか」と詰め寄るなど、横柄な態度を取ってしまう。さらに自分が、すみれの実家である繊維会社「坂東営業部」を立て直すと宣言するが、すみれの姉・ゆり(蓮佛美沙子)と、その夫・潔(高良健吾)がすでに動いていることを知り、自分の出る幕はないと、ほかの仕事を探し始める。自分が戦争に行っていた間に変わった状況についていけず、部屋の隅で膝を抱える紀夫の姿に、「周りとズレすぎてて浦島太郎状態でかわいそう」「せっかく帰ってこられたのに、紀夫の苛立ちを思うとつらい」という同情の声が上がる一方、「すねるなんて子どもか」「気難しくて、めんどうくさい男」など、否定的な声も出るなど、賛否両論となっている。
朝ドラ『べっぴんさん』は第7週までの放送が終了し、現在は第8週「止まったままの時計」へ突入。第2週で週間平均視聴率は20%を下回ってしまったものの、第3週以降は20%台をキープしつつ、徐々に上昇中だ。放送開始時は、スピーディーすぎる展開に批判の声も上がっていたが、現在は、むしろ「女性陣の夫問題に焦点が当てられ、同じパターンの話を何回も見てる気がする」「ただただ展開が進まなくてモヤモヤする」という声が続出中。視聴率をさらに伸ばしていくためには、ちょうどいい“スピード感”を見つけることが大切かもしれない。