芸能
たしかに危険度高し

松坂桃李、1月期主演『視覚探偵 日暮旅人』決定も……「大爆死必至」の2つの理由

2016/11/21 15:00
『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系)公式サイトより

 若手有望株の松坂桃李が来年1月期に、日本テレビ系連続ドラマ『視覚探偵 日暮旅人』(日曜午後10時30分~)で主演することがわかった。

 同ドラマは、昨年11月20日、「金曜ロードSHOW」枠で、スペシャル版として放送され、13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率を獲得しており、その実績が評価されて、今回の連ドラ化につながったようだ。

 原作は、累計50万部を突破した山口幸三郎氏の人気小説『探偵・日暮旅人』シリーズ(メディアワークス文庫/KADOKAWA)で、スペシャル版と同様に、脚本は福原充則氏、演出は『TRICK』(テレビ朝日系)シリーズなどで知られる堤幸彦氏が担当する。

 松坂演じる日暮旅人は、五感のうち、聴覚、臭覚、味覚、触覚を失いながら、唯一残った研ぎ澄まされた視覚を駆使して、難事件を解決していく探偵。ヒロイン役は多部未華子で、そのほか、濱田岳、住田萌乃、木南晴夏、木野花、北大路欣也らがキャスティングされている。

 松坂がプライム帯で連ドラの主演を務めるのは、昨年10月期『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(フジテレビ系)以来、2度目。同ドラマは、女優2番手で出演した菜々緒のセクシーシーンや、見事な悪女っぷりが話題になったものの、全話平均視聴率は9.2%で1ケタ台に終わっている。それだけに、松坂としては、なんとしても今度こそは2ケタ台に乗せたいところだろうが、マスコミ関係者の間では、すでに“視聴率低迷”を予想する声が少なくないようだ。

 日テレの「日曜ドラマ」枠は昨年4月期にスタートしたが、全話平均視聴率が2ケタを取ったのは、同年7月期『デスノート』(窪田正孝主演)の11.6%のみ。そのほかの作品は、ほとんどが8%台。松坂自身、2番手で出演した今年4月期『ゆとりできがなにか』(岡田将生主演)は、作品自体の評価は高かったものの、全話平均8.4%と低迷。今クールの『レンタル救世主』(沢村一樹主演)に至っては、第6話までの期間平均が7.3%と苦戦している。いくらスペシャル版で高い視聴率を得た作品とはいえ、この枠で数字を残すのは難しいだろう。

 また、演出である堤氏は、手がけた作品が大爆死続き。昨年4月期『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』(大島優子主演、TBS系)は全話平均6.5%、『神の舌を持つ男』(向井理主演、同)は全話平均5.6%、映画『真田十勇士』も、全国321スクリーンで公開されたものの、初週映画ランキング7位という大惨敗ぶりだっただけに、今回も視聴率が低迷する可能性は否めない。

 なんとか結果を残したいであろう松坂だが、10%超の視聴率を取るのは至難のワザといえそう。ここは割り切って、数字は気にせず、「視聴者に評価されるような作品づくり」に専念した方がいいのかもしれない。
(田中七男)

最終更新:2016/11/21 15:02
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