橋本愛、映画界では“実力派”なのに……テレビから消えた理由とは?
最近、女優・橋本愛の姿をとんとテレビでは見ない。しかし、仕事を干されてしまったのかというと、とんでもない話だ。今年は『残穢 ‐住んではいけない部屋‐』『シェル・コレクター』『うつくしいひと』『バースデーカード』と4本の映画に出演。12月に公開予定の『古都』を含めると、年間で実に5本もの作品に出演する超売れっ子で、当分映画界からの熱烈オファーが止まることはないだろう。
橋本は女性ファッション雑誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルを経て、2010年に女優デビュー。12年8月に公開された映画『桐島、部活やめるってよ』で、ヒロインを務めて注目を集め、「第36回日本アカデミー賞」優秀新人俳優賞などを受賞。
映画界では、“実力派”として、それなりのポジションを確立していた橋本だが、一般的な知名度を上げたのは、13年前期のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』だった。同ドラマで橋本は、主人公・天野アキ(能年玲奈=現・のん)の同級生・足立ユイ役を演じ、能年と人気を二分した。
その後、NHK BSプレミアムの『ハードナッツ!~数学girlの恋する事件簿~』(同年10月期)で主演を務め、民放では14年7月期の『若者たち2014』(妻夫木聡主演/フジテレビ系)に主要キャストとして出演したが、それを最後に2年以上ドラマの仕事は一切していない。
『あまちゃん』での大ブレークから、早3年が経過したが、それでも「橋本をドラマで見たい」という視聴者は少なくないようだ。それでも、橋本が映画を主軸にした活動に終始しているのは、なぜなのだろう。
「橋本は『あまちゃん』以前から、映画をメーンにした活動をしてきただけに、映画女優としてのこだわりが強いのでしょう。特にドラマは視聴率のことがとやかくいわれるため、それがイヤなようです。最後に出演した『若者たち』はフジの開局55周年記念ドラマだったにもかかわらず、全話平均視聴率は7.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と爆死し、散々バッシングされたので、懲りたのではないでしょうか。もちろんドラマのオファーがないわけではありませんが、本人の意思が固く、映画のオファーも多いので、所属事務所も本人の意向を尊重しているようです」(スポーツ紙記者)
橋本が映画にこだわる気持ちはわからなくはないが、お茶の間の視聴者から“忘れ去られた女優”にならぬよう、たまにはドラマにも出演してほしいものだ。そうすることで、
(田中七男)