タイガー・ウッズがあの不倫騒動をまったく後悔していないと言い放ち、猛バッシングを食らう

　そんなタイガーにチャーリーは、「“タイガー・ウッズであることは（神から与えられた特別な）才能であり、重荷でもある”と言う人がいるが、重荷だと感じたことはありますか？」という質問。タイガーは、「トーナメントに対する義務という点で、重荷に感じることがありますね」と回答。96年に名門スタンフォード大学を中退しプロに転向したことで、名前が知られるようになったことを踏まえ、「私にとって唯一の後悔は、スタンフォード大学でもう1年間勉強すればよかった、ということだけなんですよ」と明かした。

　この言葉にチャーリーは驚き、「唯一の後悔？」と聞き返す。タイガーは「えぇ、唯一の後悔ですね。あと1年（アマで）いればよかった」と回答。チャーリーは念を押すように、「あなたの身には、実にたくさんのことが起こってきましたが」と質問を繰り返し、タイガーも、「えぇ、たくさんのことが起こりましたが」と同意。それでもチャーリーは納得できないという口調で、「起こった全てのことの中で（後悔するのはそれだけ）？」と大きな声で聞いた。

　タイガーはチャーリーを制するように、「確かに私は、つらく厳しい経験をしてきました。それは確かです。本当につらかった。しかし、私にとっては素晴らしいことでもあった。ただ、スタンフォード大でもう1年過していたらなと思わずにはいられないんですよ」と説明。なにを言われても、後悔しているのは大学にもう1年いればよかったことだと強調した。

　チャーリーはアプローチの方向を変えようと思ったのか、おもむろに、「もしお父様がおられなかったら、あなたは今日のようなゴルファーになっていなかった、と思いますか？」と質問。タイガーは「なってなかったでしょうね」「父と母がいなかったら、チャンピオンにはなっていなかったでしょう。絶対にね」「母は惜しみなく私の支えになってくれる人ですからね。忠誠心の高い人ですし。母親として最高の人です。彼女なしには無理だったでしょう」と両親に感謝。

　そんなタイガーにチャーリーは畳み掛けるように、「お母様は、あなたの味方ですしね」「09年の感謝祭の後、あなたが大衆の面前で屈辱を受けたときも、あなたを支えてくださいましたよね」と質問。うなずくだけのタイガーに、「私生活が暴かれ、大衆の面前で大恥をかき、屈辱を受けたあの壮絶な経験を、まだ精神的にも引きずっていると分析する人がいますが？」とぶつけたのだ。

　「ふん」と言いながらゆっくりと瞬きをしたタイガーは、「その分析、聞いたことあります」とニカッと笑顔を見せ、「事実、そうですね。私はたくさんの過ちを犯してきました。でも、結局今エレンは私の元妻なんです。親しい友人の1人でもある。2人の美しい子どもたちに恵まれましたしね」と発言。全て終わったことで、現在エレンとの関係は良好であることをアピールした。

　しかし、チャーリーは厳しい表情のまま。「お子さんたちに、ママとパパが一緒にいないということを、どう説明されるんですか？」と嫌みっぽく質問。タイガーは表情を変えず、「パパが間違いを犯してしまったからと、説明します。ほかで知るよりも、私から直接聞いた方がいいと思いますし」と言い、チャーリーに「お子さんたちを座らせ、“（パパは）後悔しているけど”と説明された？」と口を挟まれると、「ノー、ノー」と繰り返し否定。「そんなことは言ってませんよ。私はね、間違いはみんなが犯すものであり、ママがママの家に、パパがパパの家に、別々に住んでいるのは、パパが間違いを犯したからなんだ。それでいいんだって説明したんです」と明かした。

　その後、インタビューはゴルフの話に戻り、張りつめた空気は和やかに。現在メジャー14勝という驚異的な成績を誇るタイガーが、ジャック・ニクラスが持つメジャー18勝の記録に並べるかという質問に、「正直、ノーですね。ノー」と回答するなど、意外な素顔も。

　このインタビューに、ネットでは、「散々浮気しておいて、まるで正当化するかのように『後悔してない』と言うなんて！」「エリンと子どもたちがかわいそう」「そりゃ、120人とセックスざんまいだった日々を後悔はしないだろうよ」とタイガーをバッシングする声が噴出している。「1億ドルの慰謝料を払ったのだから、十分に償った。後悔する理由などないだろう」と彼をかばう声もあるが、「そんなことより、ゴルファーとして結果を出せ」という厳しい声も上がっている。

　7年前の不倫騒動をめぐって再びバッシングされるハメになったタイガーだが、12月に試合復帰したとして、一体どこまで活躍できるのか？　名誉挽回には、ゴルフ界でもう一度輝くことが一番の近道だといえよう。