新垣結衣『逃げるは恥』初回10.2%は大快挙!? 堀北と香里奈を爆死させた「魔のTBS火10枠」
TBS局内に歓喜の声が上がっているという。というのは、11日に放送された新垣結衣主演ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(火曜午後10時~)の初回視聴率が10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークし、待望の2ケタ台を記録したからだ。
かろうじて10%超えした程度で、大騒ぎするほどのことではないが、同局の「火10」ドラマは“爆死枠”とも称されており、初回放送で視聴率が2ケタに乗ったのは、実はこれが初めてのこと。
2014年4月期にスタートした同局の「火10」ドラマは低迷続き。全話平均視聴率で同枠最高は、今年1月期『ダメな私に恋してください』(深田恭子主演)の9.5%。過去に同枠ドラマで2ケタ台を記録したのは、『ダメ恋』の第6話、第8話、第10話(最終回)と、15年4月期『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』(木村文乃主演)第10話(最終回)のみ。つまり、通算4回しか10%を突破したことがない悲惨な枠なのだ。
中でも、大爆死と話題になったのは、堀北真希がナース役を熱演した『まっしろ』(15年1月期)と、写真週刊誌に“大股開き写真”が掲載され、事実上の休業に追い込まれた香里奈の女優復帰作『結婚式の前日に』(15年10月期)。それぞれ全話平均が5.8%と5.6%だった。
その枠で、『逃げるは恥』が初の初回2ケタをマークしたのだから、同局の期待も高まるばかりだろう。同ドラマは、職なし彼氏なしの主人公・森山みくり(新垣)が、恋愛経験ゼロの独身サラリーマン・津崎平匡(星野源)のもとに家政婦として派遣されたことをきっかけに、「夫=雇用主、妻=従業員」の雇用関係で“契約結婚”するというラブコメディ。
一般的に、どのドラマも初回は“様子見”で高い数字が出るケースが多い。ここから先、視聴率を上げられるか、下げてしまうかはドラマの内容次第だろう。『逃げるは恥』が全話平均で視聴率10%超えを果たせば、同枠史上初の“快挙”となるだけに、同局の制作陣も並々ならぬ決意で臨むはず。新垣自身も、前回の連ドラ主演作『掟上今日子の備忘録』(15年10月期/日本テレビ系)が全話平均9.7%と、1ケタ台に終わっており、なんとしも2ケタ台に乗せたいところ。今後の視聴率に注目が集まる。
(田中七男)