キム・カーダシアンの強盗事件をモチーフにしたハロウィン衣装が販売され、大炎上！

　商品の説明文にキムの名前は出ていないが、「彼女の派手な日常が、ある晩、パリで武装した男たちにより取り上げられてしまった。男たちは彼女を拘束し、彼女の宝石と心の安らぎを襲ったのだ」と書かれており、キムの事件を語っていることは明らか。その上で、「今年のハロウィンは、ポップカルチャーを楽しんでみませんか？　“パリの強盗事件被害者のコスチューム”を着て、ソーシャルメディアの女王になりきりましょう！」と宣伝しているのだ。気になるお値段は69．99ドル（約7，200円）と、少々高めに設定されている。

　アメリカでは「嫌いな人ランキング」の常連でもあるキムだが、強盗被害をネタにしたこのコスチュームには、多くの人がドン引き。商品レビュー欄には、「トラウマをコスチュームにするなんてひどすぎる」「消えろ！」「お前も拳銃強盗に遭え！」など非難が殺到、大炎上した。

　実はこの会社、これまでにも「世間を騒がせた事件をネタにした、悪趣味なコスチューム」を販売してきたことで、バッシングされた過去がある。

　昨年7月、猛獣狩り愛好家のアメリカ人歯科医師ウォルター・パルマーが、アフリカ大陸のジンバブエで最も有名なライオンとして愛されていた13歳の雄ライオンのセシルを射殺し、頭部を切断した。この歯科医師は、現地のガイドに大金を支払い、セシルに肉を見せて狩猟禁止区域から狩猟区域に誘い出した上で狩りを行ったとのことで、ジンバブエ観光局は「違法な狩猟だった」と怒りを込めて歯科医師の名前を公表。ウォルターは世界中からバッシングされた。

　COSTUMEISH社は昨年のハロウィンに合わせ、この事件をネタにした「セシルを狩った歯科医師」仮装コスチュームセットを販売。ライオンの頭部を模したぬいぐるみ、血しぶきらしきものが付着した歯科医の白衣と白いゴム手袋、白衣のポケットに入れるデンタルミラーなど、歯科医療器具がセットになっており、コスチュームを着てライオンの頭を持てば、誰もが「ウォルター・パルマー」に仮装できると説明。販売価格は59.99ドル（約6，200円）で、売り上げの15％はアフリカ野生動物保護財団に寄付すると発表したが、「悪趣味」「セシルの死で金儲けしようなんて許せない」との批判が相次いだ。

　それだけではない。昨年8月に米「FOXニュース」が主催した米大統領選共和党候補者指名争いの討論会で、女性司会者メーギン・ケリーから「過去の女性蔑視発言」をしつこく指摘されたドナルド・トランプが、翌日「CNN」のインタビューに対し「（メーギンは）血でも出てたんだろ」と発言。「生理でイライラしてたから、あんなことしつこく聞いてきたんだ」と言いたかったのは明らかで、さらなるバッシングを受けたことがあった。

　このドナルドの暴言に目をつけ、クロッチ部分にドナルドの顔写真をプリントした生理用ショーツが販売され「最高！」だと話題になったが、COSTUMEISH社もこの暴言をネタにした「悪趣味」なコスチュームを販売。なんと、血らしきものが付いた巨大なタンポンの着ぐるみで、「NEWS」のロゴが付いた取材用マイクとセットで70ドル（約7，200円）で売り出したのだ。この「メーギンのタンポンのコスチューム」には、ジョーク好きなアメリカ人もドン引き。「ドナルドが天使に見えるほど悪趣味」だとバッシングされた。

　今年の「パリの強盗事件被害者のコスチューム・キット」は、これまで以上に大炎上しており、現在この商品の販売ページは削除されているもよう。しかしながら、「前歴」がある同社だけに、ほとぼりが冷めたら再び販売再開する可能性もありそうだ。