クーポンサイトの「写真詐欺」にご注意! フェイシャルケアサロンでのガッカリ潜入記
潜入その2
エレベーターなしのビルは地雷の香り/神田・R
【メニュー】足裏35分/足裏のツボを刺激し、血流改善し代謝UP!マッサージで疲れも癒やします
【クーポン価格】1,080円(53%オフ)
足ツボは第二の心臓と呼ばれ、刺激することで血流ケアにも役立つという。久しぶりに足ツボマッサージを受けようと、クーポンを2枚(70分)を購入した。場所はサラリーマンが集う飲み屋街「神田」。商店街を歩くこと3分、店舗が「エレベーターなしのビルの3階」にあることがわかり、若干のハズレ感が漂う。実は電話予約時、担当者がかなり怪しい日本語だったこともあって、不安視していたのだ。
その予感は、店に到着した瞬間に的中する。クーポンサイトには、「女性も安心の綺麗な店内でゆっくりとリラックス」と書かれていたが、どこをどう見たらそんなキャッチコピーが思い浮かぶのかというほど、お世辞にも清潔な感じはしない。通された施術ルームも、カーテンで仕切られただけの個室で、ベッドの上のバスタオルはやや湿り気味という惨状だった。
まずは、メニューにある「生姜足浴」からスタート。が、ただバケツに足を入れるだけで、生姜の効果もわからない。その後、仰向けになり、女性施術者による足ツボマッサージが始まったものの、これが驚くほど痛くないのだ。普通足ツボといえば、足裏をゴリゴリやられ、痛みを感じるほどに“効いている”と実感できるもの。それが一切ないので、なんとも微妙な時間が過ぎ去っていく。「その場所は、どこの反射区?」と聞いても、日本語は曖昧。よくよく見ると、なぜか施術者は超ミニスカート×生脚といういでたちで、「来る店を間違えたのでは?」とソワソワしてしまった。
さらに衝撃的だったのは、「足ツボはどこかの学校で覚えたの?」と聞いてみると、「このお店で……」という。国家資格が必要な施術ではないにせよ、拙い手技を見ていると、これも研修の一環? 練習台なんじゃない? といった疑問さえ浮かんだ。それに、ベッドに寝ているうちに、微妙に体がかゆくなってきたのもいただけない。1,080円でも高い! と言いたくなるクーポンであった。
クーポン満足度評価/★☆☆☆☆
リピーター思案評価/★★☆☆☆
(翌日、凝りがひどくなりました)
吉原杏(よしわら・あんず)
大阪生まれ、大阪育ち。好きなモノは小銭。好きな場所はリサイクルショップに100円均一。美容・健康オタクとしてプチ整形、数々のダイエット法に挑戦したことも。数々の携帯小説家、『株一年生~ゼロからわかる株の教科書~』(オープンアップス)などのアプリ作家として活動。