高岡早紀&松坂桃李の「密会」報道、いくつもの“謎”とマスコミスルーが意味する「ウラ」
しかも、「セブン」は被害者の関係者や周囲の人間に片っ端から取材、そのコメントを利用する形で被害者のプライバシー暴きを行っている。これは、 “この人があの高畑事件の被害者ですよ~”と触れ回っていることと同じだ。
“女性”週刊誌のくせに、全然女性の味方じゃない。女性への思いやその目線も全くないし、性犯罪についての知識もない。芸能事務所には思いっきりおもねるくせに、一般人には容赦ない。そもそも記事では事件の全容を解明しているわけでもない。その全容や根拠を明確に示さないまま、“被害者”をまるで悪者のように描いているのだ。
女性誌としてもジャーナリズムの姿勢としても最悪だ。
先日、新たに福島の子どもたちの4人が甲状腺がんと診断されたことが発表された。これで135人という多くの子どもたちにがんが見つかったことになるが、福島県では甲状腺診断を縮小するという驚くべき動きさえある。そんな状況を詳細にレポートし、憤るのが「女性自身」だ。
記事には、3年前に娘が甲状腺がんと診断されたが、病院が混んでいて再検査に時間がかかりリンパ節に転移してしまった母親の声や、9月14日に行われた「県民健康検査」検討委員会の詳細を報じている。
そんな中、最も注目すべきは「自身」が検討委員の座長・星北斗医師を直撃しコメントを引き出したことだ。星医師はこれまでも福島の甲状腺がん増加と原発の因果関係を否定してきた人物で、“検査にはデメリットもある”などと発言し、物議を醸したこともある。そこで「自身」はデメリットとは何かを質している。星医師の答えは以下の通り。
「“デメリット”ですか? 数年ごとに検査を受けなくちゃいけないし、再検査になれば細胞診も受けなくちゃいけない。がんの疑いありと診断されたら、手術で傷が残ったり薬を飲み続けなくちゃならなくなったりすることも」
がんを発見したり、治療することがデメリットという恐るべき回答を引き出し、これを批判する「自身」。今後もこうした骨太のレポートに期待したい。