嵐、東京パラリンピック関与の可能性――「飯島氏の功績なのに」と業界関係者からも苦渋の声
近年ではごく当たり前となった、ジャニーズ事務所所属タレントのキャスター就任だが、テレビ局関係者は「もともとはSMAPが切り開いてきた道」と語る。今年退社に追い込まれた飯島三智元チーフマネジャーの功績も、今では藤島ジュリー景子副社長に奪い取られてしまったというが……。
「先日、嵐・櫻井翔が来年の新春ドラマ『君に捧げるエンブレム』(フジテレビ系)で車いすバスケットボールの選手を演じることが発表され、9月8日付のサンケイスポーツは『パラリンピックへの架け橋に!』と報じました。4年後の東京パラリンピックは当初、SMAPが応援サポーターを務めることに決まっていたものの、解散が決定したことで辞退。そのため、新たなサポーターに注目が集まっていましたが、櫻井が車いすバスケドラマで主演することで、嵐の起用が濃厚になったというわけです」(テレビ局関係者)
スポーツ紙とジャニーズの蜜月関係は有名だけに、「“架け橋”と見出しにつけた時点で、今後事務所が、嵐をパラリンピックに関わらせようとしているのは明白でしょう」(同)という。
この報道に、一部SMAPファンからは「後輩に仕事を奪われた……」といった恨み節が噴出。櫻井は、月曜キャスターを務める『NEWS ZERO』(日本テレビ系)で、かねてから障がい者スポーツの取材を続けてきたことから、嵐ファンは今回の起用を「妥当」「SMAPファンに文句を言われる筋合いはない」と受け止めているようだが、前出のテレビ局関係者は、「とは言っても、ジャニーズのキャスター業、さらにはオリンピックとの関わりの土台を作ったのは、ほかならぬ飯島氏とSMAPです」と語る。
「飯島氏の実績は、SMAP・中居正広の経歴を辿れば一目瞭然。中居は1991年にCDデビューした後、95年に『サンデージャングル』(テレビ朝日系)で初めてスポーツキャスターに就任。5年にわたって、番組を盛り上げました。そして、2004年にTBS系のアテネオリンピック番組に起用されると、06年の冬季以降も同局のオリンピック番組でキャスターを担当してきました」(同)
今では、多くの支持を集めるキャスターに成長した中居だが、これも全ては飯島氏が切り開いた“新境地”なのだという。
「そのおかげで、今では櫻井やNEWS・小山慶一郎、TOKIO・山口達也、KAT‐TUN・亀梨和也など多くのジャニーズタレントが、スポーツニュースやオリンピック特番で活躍しています。しかし、この顔ぶれは、完全にジュリー氏率いる派閥のメンバーです。飯島氏が開墾した畑は、すっかりジュリー派に抑えられてしまった。櫻井のキャスターとしての精力的な活動が、車いすバスケのドラマ主演に、さらにはパラリンピックの仕事へとつながっていくというのは理解できますが、その全ての土台を作ったのは飯島氏であることから、古くから彼女を知る業界関係者の中には、納得できないという人もいますよ。飯島氏の芸能界復帰待望論が、テレビ局関係者から上がっているのも、こうした功績にかんがみた結果です」(同)
近い将来、飯島氏は芸能界に舞い戻り、かつてのように手腕を振るうのだろうか?