吉高由里子『東京タラレバ娘』主演も、原作ファンから「若すぎる」「グラマーじゃない」の声
NHK連続テレビ小説『花子とアン』(2014年前期)に出演して以来、ほぼ充電期間状態だった吉高由里子が、来年1月期に日本テレビ系連続ドラマ『東京タラレバ娘』(水曜午後10時~)で主役を務めることがわかった。朝ドラ終了以来、2年3カ月ぶりとなるドラマ出演に、ファンは歓喜の声を上げている。
『花子とアン』は平均視聴率22.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、朝ドラでは02年前期『さくら』(高野志穂主演/23.3%)以来の高視聴率をマーク。また同年の『NHK紅白歌合戦』で紅組司会に抜擢されるなど、吉高は確実に女優としてのランクを上げた。
しかし、朝ドラの過酷な撮影スケジュールで疲れ果てたのか、CM出演は続けていたものの、女優として仕事をしたのは昨年10月、今年7月の2度の舞台だけで、ドラマや映画への出演はしていなかった。
2年3カ月ぶりのドラマ復帰作となる『東京タラレバ娘』の原作は、女性向け漫画雑誌「Kiss」(講談社)で14年5月号から連載されている東村アキコ氏の同名漫画で、コミックは累計発行部数180万部を超える人気作だ。脚本は、『ごくせん』シリーズ、『花咲舞が黙ってない』『黒崎くんの言いなりになんてならない』(いずれも日本テレビ系)、『ホテルコンシェルジュ』(TBS系)などを手掛けた松田裕子氏が担当する。
吉高が演じるのは、30歳独身、彼氏なし、職業は売れない脚本家の鎌田倫子(りんこ)役。「キレイになっ“たら”、もっといい男が現れる!」「好きになれ“れば”、ケッコンできる!!」といった“タラレバ”を言いながら過ごしてきたが、ある時「タラレバ女!」と罵倒されたことをきっかけに目を覚まし、幸せを求めて奮闘する様子がコミカルに描かれるという。日テレも「女子のリアルが突き刺さりまくり! “共感度100%の水ドラ”」と自信たっぷりだ。
民放連ドラで吉高が主演を務めるのは、10年7月期『美丘‐君がいた日々‐』(日本テレビ系)以来。同ドラマでは平均視聴率9.7%と、数字を2ケタに乗せることができなかっただけに、『東京タラレバ娘』では、10%超えが至上命題といえるだろう。
日テレの「水10」は、いわば同局の看板ドラマ枠で、視聴率も好調が続いており、今期の『家売るオンナ』(北川景子主演)も第9話までの平均視聴率は11.4%と上々。ここ最近で1ケタに終わったのは、今年1月期『ヒガンバナ~警視庁捜査七課~』(堀北真希主演)の平均9.6%のみ。同枠では、柴咲コウ、杏、天海祐希、綾瀬はるか等が結果を残しているだけに、吉高自身も高視聴率を上げて、女優としてさらにランクアップしたいだろう。懸念点としては、原作の倫子が、吉高に合わないという声がネット上に散見されるところ。「倫子はグラマラスなのに、吉高は細すぎる」「原作だと、倫子は33歳。ドラマだと30歳になってるけど、吉高って28歳でしょ? ちょっと若い気がする」などといわれているようだ。
ただ、まだ7月期のドラマが終わっていないのに、次々期作を発表するあたり、日テレの力の入れ方も半端ではないのだろう。吉高ファンも待ちに待っていただけに、ここはなんとしても期待に応えてほしいものだ。
(森田英雄)